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APICアシネトバクターガイドライン日本語の監訳にあたり

日本語版の監訳にあたり
On supervising the translation of the Japanese edition of “Guide to the Elimination of
Multidrug-resistant Acinetobacter baumannii Transmission in Healthcare Settings”

米国で医療関連感染の予防と制御の中心的な役割を担っているAPICでは、APICエリミネーションガイド・シリーズ(APIC’s Elimination Guide Series)として様々なテーマに即した資材を提供しています。これまでこれら資材は,英語原文に限られた提供でした。今回、多剤耐性アシネトバクター・バウマニの医療施設における伝播を阻止するためのガイド(Guide to the Elimination of Multidrug-resistant Acinetobacter baumannii Transmission in Healthcare Settings)がAPICから公開されるとの情報を親友であるRussell Olmsted 氏(2011年度APIC会長)からお聞きし、その邦訳版の刊行についてご相談したところ快諾を得ることができました。

2010年、我が国ではかつてない大規模な多剤耐性アシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumannii)による医療施設内アウトブレイクの事例が発生し社会問題にまで発展しました。米国では遡ること2003年頃よりこの多剤耐性アシネトバクター・バウマニによる医療施設内アウトブレイクが多発しています(背景には、イラク戦争での負傷兵の帰還にあったと言われています)。現在、米国では急性期医療施設での院内分離のアシネトバクター属菌の25~35%が多剤耐性アシネトバクター・バウマニであるという厳しい状況にあります。多剤耐性アシネトバクター・バウマニの感染対策に日々追われている米国の感染予防師(infection preventionst, IP)たちの叡智を集約した本書は、今後の我が国における多剤耐性アシネトバクター・バウマニ蔓延を阻止するための重要なツールとなると考えています。

本書の刊行にあたり、モレーンコーポレーションの草場 恒樹社長には多大な支援を戴きました。この場をお借りして御礼申し上げます。


2011年2月17日
公立大学法人
横浜市立大学附属病院感染制御部
部長 准教授
  満田年宏

February 17th, 2011
Toshihiro Mitsuda, M.D., Ph.D, CICD
Associate Professor
Director of the Department of Infection Prevention and Control
Yokohama City University Hospital



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