院内感染を防止するための感染管理が、患者を守るためという人道的観点からのみ重要というこれまでの認識は、大きく変わろうとしています。
医療過誤の発生が連日、報道されていますが、院内感染の発生も一つの重大な医療事故として認識され、院内感染の発生がクリニックの評判を落とすだけでなく、患者が病院、クリニックを訴える医療訴訟も増加しております。
感染管理は、患者を感染事故から守ると同時に、医療従事者の安全を守ることも重大な役割になります。
歯科医師のB型肝炎の感染率は世界的にも「一般集団」より高く、米国では6倍、ドイツでは4倍、日本でも2.5倍と有意に高く、医療従事者の中でもHBV感染の最も多いのが歯科医師であると報告されています。
B型肝炎は言うまでもなく、血中ウィルス感染であり、血液を介して感染します。
歯科は、常に口腔内粘膜および血液への接触に曝され、さらに血液、体液の混入した飛沫に曝露していることから、一般病院以上の予防策が要求されます。