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初回コラム

2008年02月13日
Dr. John Gammon
上級講師・アダルトナーシングスタディーズセンター長
ウェールズ大学
イギリス

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全面リニューアルされたMICKS情報サイトで新しい原稿を日本の皆様に閲覧して頂けることができることができ、嬉しく思っています。

又、私が何故、嬉しいのかというのは次の理由からです。まず、私はこれまで日本国内の医療従事者の方々に感染管理に関する教育的なサポートを提供し続けているモレーンコーポレーションと長く関わってこられらたということ。又、この関わりが私が日本の医療従事者の方々に感染管理の実践と教育のサポートをするためのプラットフォームと活躍の舞台をもたらしてくれたこと。そして、何と言っても、国際的に感染や感染症の見地から医療従事者が多くの研究や取組を実施する今こそが感染管理の底上げや普及に一番重要な時間であることに他ならないからです。

私は英国で何年もの長き渡り、感染の管理の実践に、そしてより最近では感染管理の教育に携わってきました。そして私は多くの国で感染管理教育のサポートと促進することにおいて国際的に認められるようになりました。私はモレーンコーポレーションが運営するMICKS情報サイトの新しい企画を大変、歓迎しており、それと同時に世界における感染管理に関する最新情報や医療従事者が直面している今日的な問題を日本の皆様に情報提供することが出来ることを望んでいるのです。

今日、欧州や欧州以外の世界中で感染予防や感染管理は益々重要で且つ医療の安全と質において中心的な事柄と見做されるようになってきています。その上、患者は今、ヘルスケアやコミュニティ環境において私たちプロフェッショナルが実践する感染症や感染の予防と管理方法に関して、より良い規格や更なる透明性を求めています。感染管理実践の改良は医療従事者のナレッジや技術向上に取って極めて重要なことです。感染管理に関する適切な教育、技能、トレーニングを施された医療従事者が排出されることにより、患者はより質の高いケアを受けることができるし、又、病院や他のいかなる医療環境におけるあらゆる感染のリスクの可能性をを逓減させることができるのです。最近、英国では感染予防や管理に関する注目が多くの新聞やテレビ番組において取り上げられており、それは国民が耐性微生物、MRSA、医療関連感染、鳥インフルエンザやクロストリジウム・ディフィシルに関してとても高い関心(不安)を持っているからです。

感染管理教育者としての私の役割は感染管理教育コースやセミナーが実施され、それを医療従事者が適切に処理、管理することを確かなものにして行くことであると思っています。

これから数カ月にわたって、私はこのショートコラムを通じて、思考や討論に刺激するために沢山の試みをしてみたいと考えています。例えば日本の医療従事者が"目的に適っていること"又エビデンスに基づいていることを確信して貰うために現場における実践、処置、対策に関する質問などをして頂きたいということです。又感染管理に関する多くの取組みは日本だけではなく、WHO(世界保健機構)のような世界各国にある多くの国際団体からも如何にして感染を管理すべきかというグローバル戦略が公表されています。医療関連感染への取り組みは医療従事者にとってとても意義深いことです。なぜなら、それは病院や他の医療機関における医療処置が結果として患者そして医療従事者自身へ感染するからです。

ここ数年医療関連感染、抗生物質耐性の微生物、そして世間で"非常に危険で恐ろしい感染症"として言及される特別な感染が齎す重要性に関する認知度が増してきています。感染対策チームは患者の安全とリスク低減をその目的として、上述したような感染症への対処や管理に大部分の時間を費やします。

医療環境は患者の治癒という役割と共に認識しなければならない重要なことはそこが後でMICKSで言及されることですが、患者や医療従事者の安全を確保するために適切な汚染除去がされているべき場所であるということなのです。又、国際的に感染対策チームが直面している問題として抗菌薬耐性微生物の増加が挙げられます。これらの抗菌薬耐性微生物は世界的に個人の健康や医療システムそのものへの脅威であり続けているのです。これは現在、世界中で長期療養型医療機関と同様に急性期病院がメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の増加を防ぐために戦っていることが物語っています。CDC(米国疾病管理予防センター)によると、米国では毎年6万から8万人の患者が院内感染で死亡すると見積もられています。又のその内の4万人がMRSAに感染して死亡していると診断されているのです。又、長期療養型の医療施設では30%の患者がにMRSAが定着していると見積もられているのです。他方、欧州ではバンコマイシン耐性腸球菌、多剤耐性結核、糖ペプチド耐性腸球菌感染症が現在も増加し続けており、英国ではここ2,3年特に血流感染の増加が顕著に増加しているのです。世界中の医療機関が晒されているこれらの環境下においては医療従事者に対してそれが当たり前の用に適切なナレッジやスキルの伝授がなされそして教育的なプログラムが施されることは必須なのです。

だからこそ私はこれからMICKSで日本の医療従事者の方々とこれらのことを端的に議論したいし、グローバルで国際的な政策に基づいた形で諸問題に皆様と取り組んで行きたいと考えています。 

それでは次回を楽しみにしています!

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ギャモン博士は、多くの看護師および医療従事者に感染管理を指導。主な研究内容は「コミュニティおよび病院における手洗い」「隔離の実施とその心理学的影響」「病院内の感染管理教育」などがある。

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