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新生児科領域におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌市中感染クラスターの制御 ★★

Control of a cluster of community-associated, methicillin-resistant Staphylococcus aureus in neonatology

H. Sax*, K. Posfay-Barbe, S. Harbarth, P. Francois, S. Touveneau, C.L. Pessoa-Silva, J. Schrenzel, S. Dharan, A. Gervaix, D. Pittet
*Uiversity of Geneva Hospital, Switzerland

Journal of Hospital Infection (2006) 63, 93-100


新生児病棟における市中感染型MRSA(CA-MRSA)の集団発生を制御するために、新生児および親のスクリーニング、MRSA分離株の分子解析、および症例の長期追跡を含む調査を実施した。2000年夏の2カ月間で、Panton-Valentine型ロイコシジン(PVL)産生CA-MRSA(ST5-MRSA-IV株)を、新生児5例で検出した。初発症例の母親は乳腺炎および創傷感染の徴候を示し、初発症例はCA-MRSAの陽性反応の結果となった。PVL陰性MRSA株(ST228-MRSA-I)による小規模の地域流行クラスターが、同時に発生した。衛生対策の強化、防護的予防策、保菌者の局所的除菌、および新規入院患者のコホーティングにより、集団発生は終息した。集団発生の4カ月後、別の新生児の母親が流行CA-MRSA株による、せつ症を発症した。乳児1例でCA-MRSA保菌が持続し、集団感染の4年後に兄弟の皮膚感染症の原因となった。結論として、流行CA-MRSA株は初発症例の母親が端緒となった。これが新生児の間で拡散し、次いで母親および兄弟に伝播した。本稿は、欧州において制御に成功した、遺伝的に異なるPVL産生CA-MRSA菌株による新生児集団感染に関する最初の報告である。

サマリー 原文(英語)はこちら

監訳者コメント:
米国でもEIDでCA-MRSAによるNICUアウトブレイクがすでに報告されており、幸い現時点では、わが国にはPVL産生CA-MRSAはほとんど小児の皮膚軟部組織感染症から分離されていないが、今後、わが国でも小児期のCA-MRSAに関する継続的な監視を行う必要があろう。Bratu S, Eramo A, Kopec R, et al. Community-associated methicillin-resistant Staphylococcus aureus in hospital nursery and maternity units. Emerg Infect Dis 2005;11:808-813.

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Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.