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レーティング:[監訳者による格付け]
★★…是非読むことをお勧めする論文 ★…読むことをお勧めする論文

病院には何名の感染制御担当職員が必要か?★★

How many infection control staff do we need in hospitals?

P.J. van den Broek*, J.A.J.W. Kluytmans, L.C. Ummels, A. Voss, C.M.J.E. Vandenbroucke-Grauls
*Leiden University Medical Centre, The Netherlands

Journal of Hospital Infection (2007) 65, 108-111


1日のワークショップにおいて、モデル病院で感染制御活動を遂行するのにどれくらいの時間が必要かについて、熟練した感染制御専門家と医学微生物学者が討論した。彼らは、感染制御専門家は178床に対して専従換算1名、医学微生物学者は806床に対して専従換算1名が基準であることに同意した。これは、通常の基準※※よりそれぞれ40%、24%多い。公表病床数は、病院業務の指標として不適切となりつつあるため、新たな基準として入院数が提案されている。この基準では、感染制御専門家は入院5,000例につき専従換算1名、医学微生物学者あるいは疫学者は入院25,000例につき専従換算1名である。

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監訳者コメント:
オランダで16名のICPと10名の医学微生物学者(日本の病院では微生物検査技師が行っている業務を担当する人々)を集めて、意見聴取した結果をまとめた論文。ICPが178床に1名という数字は、有名なSENICスタディの結果である250床に1名という結果より、必要なICPを多く見積もっている。この背景には、SENICスタディが行われた1970年代と現代の医療環境が著しく異なっていることが挙げられる。また、今回の数字は、現代のICPに求められる業務に必要な時間を積み上げて得られた結果である。それらを考えると、今回の結果は妥当であり、いまだに標準とされているSENICスタディの結果を使用した感染対策もそろそろ見直されてもよいのかもしれない。

監訳者注:
専従換算(full-time equivalent):当該業務に従事する人員数の実時間による換算値。例えば、労働時間の50%をその業務にあてる人員が2名の場合と、専従者が1名の場合の専従換算値は同じで、いずれも1名である。
※※オランダにおける基準。

医師の手洗い:患児の保護者は何を望んでいるか?★★

Physician handwashing: what do parents want?

M.J. Stoner*, D.M. Cohen, S. Fernandez, B.K. Bonsu
*Children’s Hospital, Columbus, USA

Journal of Hospital Infection (2007) 65, 112-116


医療従事者の手指から患者への微生物伝播は、医療関連感染の主要な原因の1つである。米国疾病対策センター(CDC)は2002年、患者訪問時の手指消毒用の擦式アルコール製剤に対する勧告を含む、医療従事者を対象としたガイドラインを発表した。今回の前向き研究では、救急医の手指衛生行動に対する親および医療従事者の好みを調査した。本研究の対象は、当院の救急診療部を受診した病気あるいは受傷した小児の親99名および救急診療部の医療提供者100名(看護師64名、医師29名、ナースプラクティショナー7名)であった。患児の保護者および医療従事者は、アルコール擦式洗浄よりも石けんと水を使う手指消毒を明確に、同程度に好んだ。さらに、両群とも診察前後の手指衛生が好ましいとし、医師の手指衛生行動を観察することを望んだ。結論として、手指衛生に対する家族と医療従事者の好みは、CDCが発表した勧告とは一致しない。CDCのガイドラインを普及させ、手指消毒に関するエビデンスに基づく勧告の遵守を促進するために、教育的介入が必要である。

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監訳者コメント:
CDCの手指衛生に関するガイドラインでは、石けんと流水による手指消毒よりもアルコール製剤による擦式手指消毒を上位に推奨している。しかし、今回調査した小児の親約100名のほとんどが、医療従事者には石けんと流水による手指消毒をして欲しい、と考えているようである。一般の人々にはアルコール製剤に関する教育が必要であることを浮き彫りにした興味深い論文である。

監訳者注:
ナースプラクティショナー(nurse practitioner):米国における看護師の上級資格で、一定の臨床経験を有し、高度な教育(おおむね大学院修士以上)を修めた者が試験に合格すると、その資格を得ることができる。制度の詳細は州ごとに異なるが、特定の状態に対する診察、検査の指示、治療、処方などが認められている。

英国の大学病院における黄色ブドウ球菌菌血症の疫学的、臨床的、および検査上の特徴

Epidemiology, clinical and laboratory characteristics of Staphylococcus aureus bacteraemia in a university hospital in UK

I. Das*, N. O'Connell, P. Lambert
*University Hospital of Birmingham NHS Foundation Trust, UK

Journal of Hospital Infection (2007) 65, 117-123


英国では、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)菌血症およびメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)菌血症の症例数が持続的に増加している。この前向き研究は、2001年11月1日から2002年12月31日の14カ月間にわたり、患者139例の147件の黄色ブドウ球菌菌血症を対象とした。患者84例の87件(59%)はMRSA、患者56例の60件(41%)はMSSAによるものであった。菌血症の感染巣として最も多く確認されたのはMRSA群では血管内挿入器具(29件、33%)、MSSA群では軟部組織(15件、25%)であった。MRSA菌血症が原因の死亡率はMSSAのものよりも高かったが(33%対16%、P=0.03)、年齢、呼吸器感染病巣の有無、および不適切な抗菌薬による治療で補正すると、両群間にそれぞれの黄色ブドウ球菌による菌血症が原因となった死亡率(P=0.35)と粗死亡率(P=0.39)に統計学的な差はなかった。呼吸器感染病巣(P=0.02)と不適切な抗菌薬による治療(P=0.02)は、MRSA菌血症が原因の死亡率と関連があったが、MSSA群では高齢が唯一の危険因子(P=0.02)であった。今回の研究では、黄色ブドウ球菌菌血症が依然として、主に高齢者の重篤な感染症であることが示されるとともに、この疾患の制御と管理における戦略の改善が必要であることを強調している。

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監訳者コメント:
MRSA菌血症とMSSA菌血症の比較を行った研究であるが、両者ともに黄色ブドウ球菌であり、唯一の違いは抗菌薬の感受性である。しかし、すべての黄色ブドウ球菌をMRSAとみなして抗MRSA薬を使用するのも望ましくない。結局、いかに早く両者を見分け、適切な抗菌薬による治療へ持ち込むかが大切であり、そのことを再確認した形の研究である。

ドイツの大学の職員と医学生における針刺し・切創およびその他の職業曝露としての体液への曝露:発生率および追跡

Needlestick injuries and other occupational exposures to body fluids amongst employees and medical students of a German university: incidence and follow-up

K. Schmid*, C. Schwager, H. Drexler
*University of Erlangen-Nuremberg, Germany

Journal of Hospital Infection (2007) 65, 124-130


本研究の目的は、血液またはその他の体液への職業曝露の発生、報告、および追跡に関するデータの収集である。職員および医学生(787名)に質問票を配布し、2003年中のその他の体液への職業曝露の公式な報告(203件)と、その後の追跡(100件)を評価した。針刺し・切創の割合は、医学生29.5%、職員22.5%であった。1,000職員・日あたりの発生率は、針刺・鋭利物損傷0.61、体液への皮膚粘膜の曝露0.27であった。過少報告率の平均値は約45%であった。予想に反して、2003年にその他の体液への職業曝露を公式に報告したのは、わずかに看護師4.3%、医師3.9%であった。血清検査不参加者数は追跡期間中に増加した。記録された全検査結果のうち、曝露を受けた100名中35名が来所を取りやめたために追跡不能となった。結論としては、雇用者は安全な器具を提供するとともに、実習形式による教育的介入と事故報告を強化すべきである。医学生と看護学生を含む全職員を対象として、血清検査などの定期的な職場健康診断を義務化すべきである。その他の体液への職業曝露後のコンプライアンスを向上させるために、改良した臨床検査による短期間の追跡について、さらに検討する必要がある。

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監訳者コメント:
ドイツの1,400床の大学病院における研究。針刺しなどの職業曝露の報告に関する遵守率を上げることや、その後の追跡が難しいという点を指摘する報告は多い。この点についてはどの国も苦労していると言えよう。安全器具を提供すべきである、教育が必要などといった結論は、他の報告とそれほど異なるものではない。

ブラジルのリオデジャネイロにおける医療従事者の血液由来病原体への職業曝露

Occupational exposures to bloodborne pathogens among healthcare workers in Rio de Janeiro, Brazil

C. Rapparini*, V. Saraceni, L.M. Lauria, P.F. Barroso, V. Vellozo, M. Cruz, S. Aquino, B. Durovni
*Universidade Federal do Rio de Janeiro, Brazil

Journal of Hospital Infection (2007) 65, 131-137


医療従事者は高い頻度で、血液および体液への曝露を介する血液媒介性病原体への職業感染のリスクに直面する。本研究では、ブラジルのリオデジャネイロにおける医療従事者の血液媒介性病原体への職業曝露サーベイランスシステムの8年間の結果について報告する。537の診療部門が報告した合計15,035件の曝露を調査した。報告された曝露のうちの約70%が、以下の6種類の事例によるものであった。針のリキャップ時(14%)、外科手術時または手術用器具の取り扱い時(14%)、ごみ処理時(13%)、鋭利物容器への廃棄時(13%)、経皮的静脈穿刺時(10%)、および採血時(5%)。針のリキャップ、ごみ処理、不適切な場所に放置された鋭利物に関連して発生する事故など、容易に防止できる曝露が、報告された曝露の30%を占めていた。ヒト免疫不全症ウイルス(HIV)に対する曝露後予防内服を、曝露した医療従事者の46%で開始していた。ブラジルのガイドラインでは、重大ではない、またはHIV感染リスクが極めて低い曝露に対する曝露後予防内服は、通常は推奨されないとしているが、曝露を受けた医療従事者はこのような事例の大部分に対して曝露後予防内服が処方されていた。医療従事者の血液媒介性病原体への職業曝露の予防および医療従事者の安全は、公衆衛生上の問題として考慮すべきである。抗レトロウイルス薬や迅速検査などの感染予防対策が実施可能であるが、本研究は、容易に予防可能な曝露が依然として多いことを示している。より効果的な予防戦略の実施が、ブラジルでは緊急に必要とされる。

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監訳者コメント:
血液媒介性病原体への職業曝露のブラジルにおける実態を紹介した論文。先進諸国と異なる点は、曝露後予防内服がより頻繁に処方されていることであろう。

Mycobacterium xenopi、アメーバ、およびヒト細胞の相互作用

Interactions between Mycobacterium xenopi, amoeba and human cells

M. Drancourt*, T. Adekambi, D. Raoult
*Mediterranean University, France

Journal of Hospital Infection (2007) 65, 138-142


Mycobacterium xenopiのアウトブレイクは汚染水と関連している。M. xenopiは、配水管設備で形成されるバイオフィルムと相互作用があり、自由生活性Acanthamoeba属に寄生することが知られている。本研究では、M. xenopiA. polyphagaアメーバの相互作用、さらにM. xenopiとヒト線維芽細胞であるHEL細胞の相互作用について調べた。光学顕微鏡を電子顕微鏡および共焦点顕微鏡と併用した検査によって、M. xenopiが本アメーバ種およびHEL細胞内に定着することが示された。M. xenopiA. polyphagaのDNA比、およびM. xenopiとHEL細胞のDNA比をLight Cyclerで測定し、アメーバ内および細胞内でのM. xenopi増殖の倍加時間は、それぞれ5日および10日であることが示された。アメーバ内M. xenopiは、アメーバ原虫の被嚢後および出芽後も生存した。これらのデータは、M. xenopiがアメーバ内および細胞内に寄生する通性病原体(facultative pathogen)であることを示している。除菌を達成するためには、アメーバ内M. xenopi検査を行い、病院の配水管設備の汚染除去処理を適切に評価することが必要であると考えられる。

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監訳者コメント:
アカントアメーバ内に寄生するM. xenopiまで除菌しないと再び増殖をはじめる可能性があるとの報告である。解決策としては、①宿主としてのアメーバの足場を無くす意味でバイオフィルムの分解と破壊、②アメーバ自身の除去、③M. xenopiの除去、④アメーバ内への移行が良好な抗菌薬(消毒剤)の使用が考えられる。本邦では水道の衛生基準にMycobacterium属についての規定がないために、本邦の汚染状況はあまり知られていない。

病院環境における非結核性抗酸菌の保菌率

Prevalence of non-tuberculous mycobacteria in a hospital environment

J.H. Shin*, E.J. Lee, H.R. Lee, S.M. Ryu, H.R. Kim, C.L. Chang, Y.J. Kim, J.N. Lee
*Inje University, Korea

Journal of Hospital Infection (2007) 65, 143-148


近年、非結核性抗酸菌(NTM)は、日和見院内感染の重大な原因に浮上しているが、韓国ではNTMの分離および同定については、ほとんど知られていない。本研究の目的は、病院環境におけるNTMの分布率を推計し、菌種を同定することである。病院の異なる区域から合計150サンプルを収集した。NTMの分離および同定を、rpoBをコードする遺伝子の制限酵素断片長多型解析(RFLP)およびhsp65rpoBの部分塩基配列解析により行った。本研究では、150サンプル中50サンプルから60株のNTM株を分離した。水道水サンプルの半数(50/100)が抗酸菌陽性であった。分離株の73.3%が腐生性であり、21.7%が病原性を有する可能性があり、5%は不明であった。病院の水道水におけるNTMの存在はまれではない。そのような水道水からの分離株は、培養偽陽性となるリスクがあるとともに、免疫低下患者に実際に院内感染をもたらす可能性がある。

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監訳者注:
rpoB:RNAポリメラーゼB(RNA Polymerase B)の略。

集中治療室における多剤耐性病原菌の交差伝播症例の割合を推定する統計学的方法

A statistical method for estimating the proportion of cases resulting from cross-transmission of multi-resistant pathogens in an intensive care unit

R.T. Mikolajczyk*, U. Sagel, R. Bornemann, A. Kramer, M. Kretzschmar
*University of Bielefeld, Germany

Journal of Hospital Infection (2007) 65, 149-155


多剤耐性菌は、病院感染制御上、重要になってきている課題であり、在院中に多剤耐性菌を新規に保菌した患者の割合を、感染制御策の有効性の評価に用いることができる。現在の検査方法でこの割合を推定するには高価な追加試験が必要である。著者らは、病院で伝播した症例の割合を、引き続き次の症例が発生するまでの時間間隔の分布から推定する代替的な統計学的方法を提案する。この方法の適用の必要条件は、集中治療室で通常行われている入院患者の定期的なスクリーニング記録が存在することである。その方法を記述するとともに、3年間にわたり集中治療室で収集した2種類の多剤耐性病原菌の記録を用いた実践例を示す。在院中の伝播に起因する症例の推定割合は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌0.73(95%CI 0.56~0.90)、イミペネム耐性緑膿菌0.45(95%CI 0.15~0.75)であった。本稿で提案した方法は、流行度の低い環境における感染制御策の有効性を評価するための、臨床記録の後向き評価に用いることが可能である。

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監訳者コメント:
やや専門的な統計学的知識が必要であり、また前提条件として定期的な監視培養の実施が不可欠であるものの、パルスフィールド電気泳動(PFGE)などの高価かつテクニックと時間を要する遺伝学的解析よりも安価にできる意味では、非常に有用性が高い。しかしどの施設でもすぐに導入できる方法とはいいがたい。条件に合えば、検討してみるということか。

Plasmair邃「システム(Airinspace社)による室内環境の真菌汚染の減少

Reduced fungal contamination of the indoor environment with the Plasmair邃「 system (Airinspace)

N. Sixt*, F. Dalle, I. Lafon, S. Aho, G. Couillault, S. Valot, C. Calinon, V. Danaire, O. Vagner, B. Cuisenier, M. Sautour, J.P. Besancenot, C. L’Ollivier, D. Caillot, A. Bonnin
*Hopital du Bocage, France

Journal of Hospital Infection (2007) 65, 156-162


Aspergillus属やその他の真菌は、免疫低下患者の致死的な日和見感染症の原因となる。真菌の胞子を拡散させる室内汚染および建設作業は、院内アスペルギルス症の主要な原因である。フランス北東部の第三次医療施設であるDijon病院では、高リスク臨床部門(high-risk clinical unit)に隣接して建設作業が進行中である。建設作業の影響を調べるために、作業開始1年前にサーベイランスプログラムを実施し、ベースライン時の汚染レベルを確認した。新型空気処理システムの可動式Plasmair邃「ユニット(Airinspace社)使用の有無別に、成人血液部門および小児血液部門の空気中および環境表面の真菌汚染をプロスペクティブに調査した。Plasmair邃「処理した室内の空気中および表面サンプルは、両部門で全真菌汚染の有意な減少が認められた。Plasmair邃「処理により空気中のA. fumigatusも有意に減少した。今回のデータは、Plasmair邃「ユニットが病院の室内真菌汚染を減少させる効果的な方法である可能性を示唆している。

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監訳者コメント:
宣伝。こういったプラズマやイオン発生装置の問題は、これにより真菌感染症の発生がどの程度抑えられたかを比較検討して感染予防効果が実証されない限り、高付加価値商品として終ってしまう可能性があることである。ただし、脱臭効果は確かにあるようです。

超音波プローブの紫外線による新たな消毒法の評価

Evaluation of a new disinfection procedure for ultrasound probes using ultraviolet light

G. Kac*, M. Gueneret, A. Rodi, E. Abergel, C. Grataloup, N. Denarie, S. Peyrard, G. Chatellier, J. Emmerich, G. Meyer, I. Podglajen
*Hopital Europeen Georges Pompidou, France

Journal of Hospital Infection (2007) 65, 163-168


超音波検査183件の後に、一般的な3種類の条件下におけるプローブの消毒法、すなわち、軟らかい乾燥した非滅菌ペーパータオルによる乾拭き、消毒スプレー剤含浸タオルによる消毒的拭き取り、および消毒チャンバー内での10分間の短波長紫外線(UVC)サイクル後の乾拭きを比較する無作為化試験を行った。超音波検査後に、洗浄の前後のトランスデューサのヘッドからスワブサンプルを採取し、プレートで画線培養した。プレートあたりのコロニー数を計測し、細菌を同定した。細菌数減少率の中央値は、UVC 100%、消毒的拭き取り98.4%、乾拭き87.5%であった(P<0.001)。サンプル陰性率は、UVC 88%、消毒的拭き取り16%、乾拭き4%であった(P<0.0001)。洗浄前に細菌叢が分離されたプローブは12(6.6%)であったが、洗浄後に採取したサンプルには、消毒的拭き取り後の1例を除き病原菌は含まれなかった。UVCによる超音波プローブの消毒は、一般的な条件下において細菌数を減少させる有用な方法となるであろう。

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監訳者コメント:
非常にシンプルではあるが、複数の除染方法について、比較検討した実用的な論文である。しかしよく読んでみると、プローブを普通のペーパータオルで乾拭きしたり、UVで消毒したりと、プローブの除染の意味からズレたところで比較している感がある。プローブは体外診断用に使用する場合には、聴診器と同じ低リスクであるので、界面活性剤による洗浄あるいはアルコールによる清拭で十分であろう。しかし超音波ガイド下穿刺に使用するときには、滅菌レベルで用いるべきであり、UVCによる不完全な除染をするよりは、プラズマ滅菌で滅菌した方が望ましいと考える。

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Reproduced from the Journal of Hospital Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.