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トルコの集中治療室における器材関連の病院感染率:International Nosocomial Infection Control Consortium(INICC)の知見

Device-associated hospital-acquired infection rates in Turkish intensive care units. Findings of the International Nosocomial Infection Control Consortium (INICC)

H. Leblebicioglu*, V.D. Rosenthal, O.A. Arトアkan, A. Ozgultekin, A.N. Yalcin, I. Koksal, G. Usluer, Y.C. Sardan, S. Ulusoy, the Turkish Branch of INICC

*Ondokuz Mayis University Medical School, Turkey

Journal of Hospital Infection (2007) 65, 251-257


International Nosocomial Infection Control Consortium(INICC)に所属するトルコの12病院の13の集中治療室(ICU)で、医療関連感染のサーベイランスを目的とした前向き研究を実施した。米国疾病対策センターおよび全米病院感染サーベイランスシステム(NNISS)の定義を適用した。3年間の研究期間中、患者3,288例、累積期間37,631日で1,277件の器材関連感染(device-associated infection)が発生し、全感染率は38.3%、すなわち1,000 ICU・日あたり33.9件の器材関連感染が発生した。人工呼吸器関連肺炎(全器材関連感染の47.4%、1,000人工呼吸器・日あたり26.5件)のリスクが最大であり、続いて中心静脈カテーテル関連血流感染(全器材関連感染の30.4%、1,000カテーテル・日あたり17.6件)およびカテーテル関連尿路感染(全器材関連感染の22.1%、1,000カテーテル・日あたり8.3件)であった。全体として、全黄色ブドウ球菌感染の89.2%はメチシリン耐性株が原因であり、腸内細菌科細菌分離株の48.2%がセフトリアキソン耐性、52.0%がセフタジジム耐性、33.2%がピペラシリン-タゾバクタム耐性であった。緑膿菌分離株では、51.1%がフルオロキノロン耐性、50.7%がセフタジジム耐性、38.7%がイミペネム耐性、30.0%がピペラシリン-タゾバクタム耐性であった。Enterococcus属分離株では、1.9%がバンコマイシン耐性であった。本研究は、トルコのICUにおける器材関連感染を明らかにした最初の多施設研究である。トルコのICUにおける器材関連感染率は、先進工業国の報告よりも高い。

サマリー 原文(英語)はこちら

監訳者コメント:
INICCはアルゼンチンの感染制御医ビクター・ローゼンタール教授が設立した非営利の感染制御に関する国際的な組織の研究団体である(http://www.inicc.org/eng/directores.php)。ビクター・ローゼンタール教授はラテン系を中心とする医療圏に対して、感染制御の重要性を説き各国の公衆衛生行政と連携して医療関連感染制御を推進している。彼の指導の下、今回公開されたトルコの医療関連感染率は驚くべき高い感染率を示しており、早急の改善が必要なことは明白である。

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Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.