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メチシリン耐性黄色ブドウ球菌アウトブレイクの費用

Costs of an outbreak of meticillin-resistant Staphylococcus aureus

M. Kanerva*, M. Blom, U. Tuominen, E. Kolho, V.-J. Anttila, M. Vaara, A. Virolainen-Julkunen, O. Lyytikainen
*National Public Health Institute, Finland

Journal of Hospital Infection (2007) 66, 22-28


2003年から2004年にかけてフィンランドにある1,752床の三次ケア病院の外科および内科部門でメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)のアウトブレイクが発生した。この14カ月間にわたったアウトブレイクに関連した費用を分析するため、患者をMRSA感染症患者、MRSA保菌患者、MRSAに曝露したがMRSAの状態は確定的でない患者、および曝露されたがMRSA陰性の患者に分類した。患者の医療記録のサンプルを検討して臨床的感染症の種類を特定し、感染制御対策の実践について職員を面接した。アウトブレイクに関与した患者数およびのべ患者日数を、部門ごとの労働および資材の費用を算定するための管理データベースを含む病院のデータベースから同定した。病床閉鎖による減収を分析した。MRSA陽性患者合計266例(感染症114例、保菌152例)とMRSAに曝露された患者797例が特定された(のべ11,744接触隔離日数)。スクリーニング陰性患者は1,240例であった(のべ9,880接触隔離日数)。MRSAによる追加費用の合計は386,062ユーロであった(スクリーニング70%、接触隔離予防策25%)。MRSA感染症治療におけるメチシリン耐性のために生じた費用は16,000ユーロであった。この病院の病床閉鎖による減収は1,183,808ユーロであった。MRSAスクリーニングに要する費用は高額であることから、適切なスクリーニング法の重要性が重要である。著者らの費用分析モデルは、施設ごとの感染制御予防策などの変数を調整すれば、他の病院にとっても有用であると考えられる。

サマリー 原文(英語)はこちら

監訳者コメント:
医療制度が異なるために単純な比較は困難であるが、MRSAアウトブレイクに厳格に対応した際の費用が調査されており、予防策にどれくらいまで費用をかけることができるのか、参考になる論文である。なお、1ユーロ160円とすれば、このアウトブレイクによる病床閉鎖のために、この病院ではおよそ2億円の減収となったことになる。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.