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病院ネットワークを利用した手術部位感染症発生率の低減:フランスのISO-RAISINサーベイランスシステムの結果★★

Reducing surgical site infection incidence through a network: results from the French ISO-RAISIN surveillance system

P. Astagneau*, F. L’Heriteau, F. Daniel, P. Parneix, A.-G. Venier, S. Malavaud, P. Jarno, B. Lejeune, A. Savey, M.-H. Metzger, C. Bernet, J. Fabry, C. Rabaud, H. Tronel, J.-M. Thiolet, B. Coignard, for the ISO-RAISIN Steering Group
*Coordinating Centre for Nosocomial Infection Control, Northern Region, France

Journal of Hospital Infection (2009) 72, 127-134


手術部位感染症(SSI)は院内感染制御プログラムの主要な標的の1つである。著者らは、ISO-RAISIN(infection du site operatoire-Reseau Alerte Investigation Surveillance des Infections)と称する全国的なSSIサーベイランスシステムの8年間にわたる成果を評価した。毎年3か月間、手術を受けた連続症例を登録し、術後30日間調査を行った。標準的な判定基準に従ったSSIの診断や、創分類、米国麻酔科医学会(American Society of Anesthesiologists;ASA)スコア、手術時間、待期的手術/緊急手術、および手術の種類などのリスク因子に関する個々の患者のデータを、標準化した書式に記入した。1999年から2006年の間に838の参加病院で手術を受けた964,128例に、14,845件のSSIが確認された(全体の粗発生率1.54%)。全体のSSI粗発生率は2.04%から1.26%に(P<0.001、相対減少率-38%)、全米病院感染サーベイランスシステム(NNIS)-0で補正したSSI発生率(監訳者註:SSIサーベイランスにおけるNNISリスクインデックスが0の症例のみのSSI発生率)は1.10%から0.74%に(P<0.001、相対減少率-33%)低下した。顕著なSSI発生率低下が観察されたのはヘルニア修復と帝王切開であり、次いで胆嚢摘出術、人工股関節形成術、および乳房切除術であった。病院ネットワークを利用したベンチマーク達成を目指す積極的サーベイランスは、SSI発生率を低下させる有効な戦略である。

サマリー 原文(英語)はこちら

監訳者コメント:
フランスの全国的SSIサーベイランスに関するまとまったデータ。SSIサーベイランスがSSIを減少させる効果をもつことを明確に示している。SSIサーベイランスのモチベーションを高める文献である。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.