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スペインの地域長期ケア施設入居者におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(meticillin-resistant Staphylococcus aureus;MRSA)保菌の自然経過

Natural history of meticillin-resistant Staphylococcus aureus colonisation among residents in community long term care facilities in Spain

A. Manzur*, M.A. Dominguez, E. Ruiz de Gopegui, D. Mariscal, L. Gavalda, F. Segura, J.L. Perez, M. Pujol and the Spanish Network for Research in Infectious Diseases
*Hospital Universitari de Bellvitge, Spain

Journal of Hospital Infection (2010) 76, 215-219


メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(meticillin-resistant Staphylococcus aureus;MRSA)の拡散は、急性期ケア病院や長期療養施設入居者の大きな問題となっている。著者らは長期療養施設入居者における MRSA保菌の自然経過をコホート研究で評価した。入居者の2つのコホート(MRSA保菌者231例、非保菌者196例)を18か月間にわたって追跡し、6か月ごとに鼻腔および褥瘡の培養を行った。MRSA保菌者のコホートでは、MRSAの6か月以上の持続的保菌者は110例(47.8%)、一時的保菌者44例(19.0%)、間欠的保菌者9例(3.9%)であった。MRSAの持続的な保菌のリスク因子は特定できなかった。MRSA保菌の1年間における発生率は約20%[95%信頼区間(CI)14.3~25.5]であった。抗菌薬投与はMRSA保菌と独立して関連していた(オッズ比2.27、95%CI 1.05~4.88、P = 0.03)。パルスフィールド・ゲル電気泳動法および複数部位配列タイピング(multilocus sequence typing)により識別可能であったのは、CC5-MRSA IV(スペインの病院に広く蔓延)とST22-MRSA IVの2クローンのみであった。この研究により、地域の長期療養施設におけるMRSAの疫学に関する知見が得られた。これらの知見はスペインの長期療養にとって重要である。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
この研究は保菌状態の持続の有無についてのみ着目されており、臨床的な感染症の発生については言及されていない。抗菌薬投与とMRSA検出に有意の相関が認められている。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.