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イングランドにおける変遷するクロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)感染獲得の評価のための管理データの評価

Assessment of administrative data for evaluating the shifting acquisition of Clostridium difficile infection in England

M-H. Jen*, S. Saxena, A. Bottle, R. Pollok, A. Holmes, P. Aylin
*Imperial College, London, UK

Journal of Hospital Infection (2012) 80, 229-237


背景
クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)感染の獲得や、それが病院感染か市中感染であるかについては、ほとんど明らかになっていない。

目的
イングランドにおける C. difficile 感染動向の調査のために Hospital Episode Statistics の全国病院入院データが使用可能であるか、またその有用性について検討すること。

方法
1997/98 年から 2009/10 年までの Hospital Episode Statistics を使用した。2 つの異なる病院機能評価指標(総入院数、総病床使用日数)を用いて経時的動向を分析した。社会人口学的因子、併存疾患、および受診履歴が、C. difficile 感染リスクに及ぼす影響を調査した。

結果
入院あたり、および病床使用日数あたりの C. difficile 感染率は 1997/98 年から 2006/07 年にかけて上昇し、その後 2008/09 年および 2009/10 年には最大 50%を超えて大幅に低下した。この変動パターンは、想定される感染源にかかわらずに認められたが、C. difficile 市中感染が想定される患者の割合は 7%(1997/98 年)から 13%(2009/10年)に徐々に上昇した。C. difficile 感染率は、高齢患者(年齢 > 65 歳のオッズ比 10.9)、併存疾患が多い患者(Charlson index > 5 のオッズ比 5.6)、および待機的入院患者と比較した救急患者で高かったが、貧困スコアとの関連はみられなかった。

結論
今回の知見は、英国健康保護局の全国的な義務的サーベイランスから C. difficile 感染の減少傾向が確認されたことを示すとともに、過去 90 日間に病院曝露がない患者の入院時の C. difficile 感染率が上昇していることを示している。これらは C. difficile の市中感染症例である可能性が考えられる。

サマリー原文(英語)はこちら

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.