JHIサマリー日本語版トップ

レーティング:[監訳者による格付け]
★★…是非読むことをお勧めする論文 ★…読むことをお勧めする論文

Clip to Evernote

オートクレーブ処理後の細菌ゲノム DNA の完全性:遺伝子水平伝播と臨床廃棄物管理への関与の可能性

Integrity of bacterial genomic DNA after autoclaving: possible implications for horizontal gene transfer and clinical waste management

J.M. Yap*, C.E. Goldsmith, J.E. Moore
*Belfast City Hospital, UK

Journal of Hospital Infection (2013) 83, 247-249


現在のオートクレーブ処理の目的は細菌の死滅である。オートクレーブ処理が細菌ゲノム DNA の完全性に及ぼす作用についてはほとんど知られていない。細菌 DNA の完全性の指標として PCR 法を使用して、標準的なオートクレーブ処理が細菌 DNA の完全性に及ぼす影響を評価する実験を行った。増幅可能な PCR シグナルが観察されるオートクレーブ処理時間は、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa) NCTC 10662 では 10 分、20 分、および 30 分、サルモネラ(Salmonella) Nottingham NCTC 7832 では 10 分、20 分、30 分、および 40 分、大腸菌(Escherichia coli) NCTC 9001 では 10 分および 20 分であった。このことから、死滅した細菌やより高等な微生物のゲノム DNA 遺残がリザーバとして働き、遺伝子水平伝播によって毒性、持続性、抗菌薬耐性などの性状をつかさどる危険な遺伝子が生菌に導入される可能性があるため、今後のリスク評価や環境への影響の評価の際は、このような分子的遺残について慎重に考慮する必要がある。

サマリー原文(英語)はこちら

JHIサマリー日本語版トップ

サイト内検索

Loading

アーカイブ

最新のコンテンツ

Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.