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集中治療室感染症、およびその転帰の 80 歳以上の患者と 80 歳未満の患者との比較

Comparison of intensive-care-unit-acquired infections and their outcomes among patients over and under 80 years of age

J-M. Maillet*, E. Guérot, A. Novara, J. Le Guen, H. Lahjibi-Paulet, G. Kac, J-L. Diehl, J-Y. Fagon
*Hôpital Européen Georges-Pompidou, France

Journal of Hospital Infection (2014) 87, 152-158


背景
80 歳を超える患者の集中治療室(ICU)への入室が増加している。しかし、この患者集団の ICU 感染症についてはほとんど知られておらず、また侵襲的処置の実施率は増加している。

目的
高齢(80 歳以上)患者およびこれより若年の患者の ICU 感染症の頻度と影響を比較評価すること。

方法
大学病院の 18 床の ICU に 3 年間で 3 日以上入室した連続症例を後向きに評価した。

結果
研究対象集団の 18.9%が高齢患者であった。入室時の臓器機能不全の平均有病率は、高齢患者と若年患者で同等であった。侵襲的処置の実施状況も高齢患者と若年患者で同等であり、2 日を超える侵襲的人工呼吸 67.4%対 55%、中心静脈カテーテル留置 56.9%対 51.4%、腎代替療法 17.6%対 17.8%であった。ICU 感染症発生率は高齢患者 16.5%、若年患者 13.9%(P = 0.28)、1,000 ICU 日あたりの ICU 感染症エピソード数は 20.5 対 18.9 であった(P = 0.2)。Cox モデルにより、ICU 感染症の独立リスク因子として中心静脈カテーテル留置および 2 日以上の侵襲的人工呼吸が特定された。ICU 感染症と、ICU への長期入室、看護師の仕事量増加、ICU および病院死亡率との関連は、高齢患者と若年患者で同等であった。

結論
ICU 感染症発生率は高齢患者と若年患者で同等であり、ICU 感染症と、ICU 入室期間、看護師の仕事量、侵襲的処置の実施率が高い ICU での死亡率との関連も、高齢患者と若年患者で同等であった。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
平均寿命の増加により、高齢者、特に 80 歳以上の患者の集中治療室(ICU)への入室頻度は増加し、入室者の 10%以上との報告もある。それにもかかわらず、高齢者への治療は、若い患者に較べ、集中治療の程度が低いともいわれている。さらに 80 歳以上の高齢者の ICU 入室患者の感染症に関する研究はほとんどない。日本においては、医療制度と高齢化により、高齢者の ICU 入室は増加の一途をたどっている。本研究は、80 歳以上の高齢者の ICU 入室関連の感染症(人工呼吸器関連感染、中心静脈カテーテル関連感染、尿路感染など)についての研究であり参考になる。ただし、高齢者においては ICU 入室前のバイアスがかかっている可能性がある。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.