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感染予防・制御チームの業務手順および成功:スコーピング・スタディ

Working practices and success of infection prevention and control teams: a scoping study

R. Hale*, T. Powell, N.S. Drey, D.J. Gould
*Cardiff University, UK

Journal of Hospital Infection (2015) 89, 77-81


感染予防・制御チーム(ICT)がどのような活動を行っているのか、またその活動の有効性がどのように評価されているのかについて、研究はほとんど実施されていない。本総説の目的は、ICT は病院全体に感染予防・制御をどのように浸透させているのか、アウトブレイクのマネジメントと ICT 業務の戦略的な側面(教育など)とのバランスをどのように取っているのか、また ICT の実績はどのように評価されているのかを調べることである。文献検索やエビデンスの統合解析、専門家アドバイザーの知識を組み合わせて、予備的調査を行った。11 報の文献を特定した。1 報は ICT 看護師の業務時間配分を定量的に評価したもの、2 報は ICT の日常的活動を記述したもの、5 報は英国で 1999 年に始まった医療提供に関する法改正とそれ以後の、組織全体への感染制御の浸透に関する取り組みを記述したもの、3 報は仲介を務めるリンクナースや「熱心に取り組んでくれるスタッフ(チャンピオン)」の貢献について調査したものであった。8 報は調査結果を報告しており、その他は英国の病院で ICT が感染制御の業務をどのように浸透させているかを報告していた。結論として、ICT の業務および実効性に関しては、種々のモデルを検討したり、費用対効果を調べる余地があろう。その他の取り組むべき課題としては、感染予防・制御に関して増大する責任を病棟スタッフが引き受ける意欲と能力や、上記仲介者の効用などが挙げられる。

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監訳者コメント
ICT の活動内容は多岐にわたり、かつ施設の特性に左右され、さらにその活動形態・組織も以前と比べ変化してしてきている。この中で、ICT の業務がどのように院内全体の感染制御に役立っているか、様々な指標とアウトカムが設定され、評価されているが、それらを総括して客観的に表せるものは非常に少ない。本論文は、英国での ICT の業務評価についてレビューしたものだが、病院の感染制御全体に関する費用対効果の算出など、今後の評価の方向を探るうえで有用な情報を与えてくれる。

関節全置換術後の人工関節周囲感染のリスク因子:システマティックレビューとメタアナリシス

Risk factors for periprosthetic joint infection after total joint arthroplasty: a systematic review and meta-analysis

Y. Zhu*, F. Zhang, W. Chen, S. Liu, Q. Zhang, Y. Zhang
*Third Hospital of Hebei Medical University, PR China

Journal of Hospital Infection (2015) 89, 82-89


関節全置換術後の人工関節周囲感染に関連すると考えられているリスクについて、多くは依然として異論があり、その特性は十分には明らかにされていない。Medline、Embase、Chinese National Knowledge Infrastructure、および Cochrane Central Database を用いて、1980 年 1 月から 2014 年 3 月の期間を対象としてオンライン検索およびマニュアルでの検索を実施した。組み入れ基準は、関節全置換術後の人工関節周囲感染のリスク因子の評価を目的としている、CONSORT ステートメントの質評価基準に合致する研究とした。2 名の評価者がそれぞれ独立して当該データを抽出し、不一致がある場合は合意により解決した。14 件の研究を本メタアナリシスの対象とした。人工関節周囲感染の重要なリスク因子として、以下のものが特定された。Body mass index(連続変数および二値変数の両方)、糖尿病、ステロイド療法、低アルブミン血症、関節リウマチの既往、輸血、創部ドレーン留置、創部離開、表在性手術部位感染症、凝固異常、悪性腫瘍、免疫低下、全米病院感染サーベイランス(NNIS)スコア ≧ 2、その他の院内感染症、長時間の手術、および手術歴。人工関節周囲感染と有意な関連を認めなかった因子は以下のものであった。肝硬変、甲状腺機能低下症、尿路感染症、違法薬物乱用、アルコール依存症、高コレステロール血症、高血圧、虚血性心疾患、消化性潰瘍、片麻痺または対麻痺、認知症、およびスタッフの外科医が実施した手術(研修医との比較)。関節全置換術後の人工関節周囲感染を予防するための戦略では特に、個々の患者のリスク因子に基づいて感染リスクが極めて高い患者を重視すべきである。

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監訳者コメント
人工関節置換術後の関節周囲の感染は、しばしば経験するものであり、それをいかに防ぐかは非常に重要な課題である。今回の研究で検討されたリスク因子は、いずれも感染症合併例に複合してみられやすいものであり、どの因子がより相関しているか明らかにできたことは意義深い。具体的な方策の立案にも寄与すると考えられる。

人工関節感染のサーベイランス:各国の状況および病院データベースへの新たな視点

Surveillance of prosthetic joint infections: international overview and new insights for hospital databases

L. Grammatico-Guillon*, E. Rusch, P. Astagneau
*Université Pierre et Marie Curie, Ecole de médecine, France

Journal of Hospital Infection (2015) 89, 90-98


1970 年代の全米病院感染サーベイランス(NNIS)システムの設立以来、いくつかの国々がサーベイランスシステムを独自に開発しており、いずれも手術部位感染を主要な対象としている。しかし、データの質や費用対効果に関して、それらのシステムの有効性をさらに評価する必要がある。本稿では、世界各国が使用している手術部位感染サーベイランスの主要な戦略について、人工股関節および人工膝関節感染に焦点を当て、文献を概観するとともに今後のサーベイランスデータベース開発に関する新たな問題点を考察する。

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監訳者コメント
人工股関節および人工膝関節感染における手術部位感染サーベイランスの各国の実施状況に関する総説である。米国、フランス、スペインをはじめ 10 か国のサーベイランスシステムを紹介し、データ収集方法や退院後サーベイランスなどに依然として差があることが指摘されている。人力によるデータ収集・入力作業には限界があり、電子カルテなどを用いた病院情報システムの有効利用が期待されている。

結核低蔓延国の医療従事者を対象とした系統的な結核スクリーニングのためのインターフェロン γ 遊離測定法の費用対効果

Cost-effectiveness of interferon-gamma release assay for systematic tuberculosis screening of healthcare workers in low-incidence countries

A. Kowada*, J. Takasaki, N. Kobayashi
*General Affairs Department, Ota City, Tokyo, Japan

Journal of Hospital Infection (2015) 89, 99-108


背景
結核は、その低蔓延国において重要な職業感染症の 1 つである。医療従事者の結核の診断・治療の遅延によって、患者および他の医療従事者を対象とした高コストを要する大規模な結核の接触者スクリーニングを余儀なくされる。

目的
医療従事者を対象としたインターフェロン γ 遊離測定法(IGRA)を用いた結核スクリーニングの費用対効果を、ツベルクリン皮内反応検査(TST)および胸部 X 線検査を用いる戦略と比較評価すること。

方法
医療費支払者としての病院の立場(hospital payer perspective)を用いた Markov モデルを作成した。対象集団は、雇用時 30 歳の医療従事者の仮説コホート、および高リスク病棟に 60 歳まで勤務した医療従事者の仮説コホートとした。以下の 6 種類の戦略をモデル化した。TST、QuantiFERON-TB Gold In-Tube(QFT)、T-SPOT.TB(T-SPOT)、TST 後の QFT、TST 後の T-SPOT、および胸部 X 線検査。有効性の主要評価項目は質調整生存年(QALY)とした。スクリーニング対象者 1 名あたりの費用および QALY の増分を算出した。

結果
QFT が最も費用対効果に優れた戦略であり、「支払意志額(willingness to pay)」の増分は 50,000 米ドル/QALY(雇用時:334.91 米ドル、21.071 QALY、高リスク病棟:1050.32 米ドル、20.968 QALY、2012 年の値)であった。費用対効果の感度が高かったのは、潜在性結核感染率および BCG ワクチン接種率に対してであった。TST 後の QFT は、潜在性結核感染率が雇用時 0.026 未満の場合、および高リスク病棟 0.08 未満の場合に、QFT 単独よりも費用対効果が高かった。

結論
QFT を用いた系統的な結核スクリーニングは、費用対効果に優れた医療従事者のスクリーニング法であり、低蔓延国に対して推奨される。

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監訳者コメント
潜在性結核感染症の診断に IGRA が多用されているが、一般的にクォンティフェロン TB ゴールド(QFT)および T-SPOT TB の 2 種類があり、QFT は、3 本の採血管と正確な採血量、採血後の攪拌など採血時の手技の煩雑さがある。一方、T-SPOT TB はヘパリン入り採血管 1 本ですむが、採血後の検査室での処理が煩雑である。しかしながら、最近国内の臨床現場では T-SPOT が採血の容易さから好まれている。乳児期や免疫不全状態など特定の検査対象者の QFT および T-SPOT TB の検査結果の判定については、その解釈に留意する必要がある。国内でも IGRA の普及とともに、医療従事者に対する職業感染予防の対策の一環としての活用・普及が望まれる。

託児所における玩具の洗浄・消毒が感染症および微生物に及ぼす影響

Effect of cleaning and disinfection of toys on infectious diseases and micro-organisms in daycare nurseries

T. Ibfelt*, E.H. Engelund, A.C. Schultz, L.P. Andersen
*Copenhagen University Hospital (Rigshospitalet), Denmark

Journal of Hospital Infection (2015) 89, 109-115


背景
託児所の小児が増えると、感染症が伝播する機会が増加する。病原体は、くしゃみ、咳、および接触によって小児から小児に直接的に、あるいは環境によって間接的に伝播すると考えられる。玩具は多量の病原体が付着した媒介物の 1 つであるが、疾患の伝播における役割については不明である。

目的
託児所環境での玩具の洗浄・消毒によって、病欠および病原微生物量が減少するかどうかを明らかにすること。

方法
託児所 12 施設(小児 587 名を保育)を介入群と対照群にランダムに割り付けた。介入として、洗浄業者が玩具およびリネン類の洗浄・消毒を 2 週ごとに 3 か月間実施した。介入の導入前後に、両群の小児の病欠状況および原因を記録した。各託児所で 10 か所からサンプル採取し、細菌および呼吸器ウイルスの調査を行った。

結果
環境中に呼吸器ウイルスの DNA/RNA は広範に存在していたが、病原菌はわずかしか認められなかった。介入群では、対照群と比較してアデノウイルス(オッズ比[OR]2.4、95%信頼区間[CI]1.1 ~ 5.0)、ライノウイルス(OR 5.3、95%CI 2.3 ~ 12.4)、および RS ウイルス(OR 4.1、95%CI 1.5 ~ 11.2)の検出が減少したが、託児所の病欠および疾患パターンには影響がなかった。

結論
託児所での 2 週ごとの玩具の洗浄・消毒によって微生物量は減少し得るが、小児の病欠は減少しないと考えられる。

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監訳者コメント
託児所の環境はしばしば多数のウイルスや細菌に汚染されていることが予測されるが、本論文の問題点は、①ウイルスの遺伝子の存在と感染性とは必ずしも一致しないであろうし、② 2 週間に 1 度の消毒の頻度は少なすぎる点である。日々の日常的環境整備は必要であり、特に託児所での玩具については清潔を維持することは必要であろう。有意差がでなかった理由は、このあたりにあるのではないであろうか。また、ノロウイルス胃腸炎などの突発的な感染症発生時の環境整備とは区別して考える必要があり、その際の対応策も考えておくべきである。

小児血液・腫瘍内科における汚染した消毒薬噴霧器内での生残能が高い菌株によるアクロモバクター菌血症のアウトブレイク

Achromobacter bacteraemia outbreak in a paediatric onco-haematology department related to strain with high surviving ability in contaminated disinfectant atomizers

E. Hugon*, H. Marchandin, M. Poirée, T. Fosse, N. Sirvent
*Centre Hospitalier Universitaire de Nice, France

Journal of Hospital Infection (2015) 89, 116-122


背景
アクロモバクター(Achromobacter)属菌は水性環境由来のグラム陰性桿菌であり、免疫低下宿主の菌血症とそのアウトブレイクに関与することがある。

目的
小児血液・腫瘍内科におけるアクロモバクター菌血症アウトブレイクの特性について述べること。

方法
1 年間にわたり、患児 7 例の血液培養 16 件に Achromobacter 属菌陽性が認められた。全患児が免疫低下状態にあり、発熱がみられ、中心静脈カテーテル(CVC)を留置していた。病室の微生物学的調査を実施し、さらに消毒薬噴霧器(塩化ジデシルジメチルアンモニウム 0.25%[DMA]、Surfanios®)の検査を行った。臨床株および環境株の合計 41 株を、enterobacterial repetitive intergenic consensus(ERIC)-PCR 法、repetitive PCR 法、random-amplified polymorphic DNA(RAPD)-PCR 法、およびパルスフィールド・ゲル電気泳動(PFGE)法を用いて解析した。Achromobacter 属菌の代表的な2株および参照株として緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)1 株に対する DMA の殺菌活性を評価し、バイオフィルム形成と浮遊培養の 2 つのモデルを比較した。

結果
重度の 2 例を含む 7 例は、全身抗菌薬療法および/またはカテーテル抜去により治癒した。環境分離株 25 株が、病院のろ過した水道水、消毒薬噴霧器、および病室という経時的順序で回収された。環境株、患者株、および噴霧器由来株はいずれも、同一の PCR パターンおよび PFGE パターンを示した。消毒薬の感受性試験から、噴霧器由来分離株はバイオフィルム状態で高い生残能を有しており、DMA との接触時間が短い場合は抵抗性を示すことが明らかになった。

結論
噴霧器のチューブ内に Achromobacter が生残している消毒薬噴霧器の使用が、CVC の Achromobacter 汚染・定着に関与していると考えられる。制御対策(噴霧器容器の使用中止、滅菌水の使用)により、汚染源除去およびアウトブレイク制御が可能となった。

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監訳者コメント
本論文では、グラム陰性桿菌のアウトブレイク調査により、水道水、病室表面、家具、消毒薬の噴霧器の汚染が確認された。グラム陰性桿菌の環境汚染を想定した対策は日ごろから行われるべきであるが、同時に、消毒薬の希釈に使用する水の水質、希釈後の使用期間、使用方法、容器など、消毒薬の取り扱いを確実に行うことが重要であることが再認識された。が、そもそものところで、消毒薬を噴霧する必要性については疑問が残った。

集中治療室におけるメタロ β-ラクタマーゼ産生クレブシエラ・オキシトカ(Klebsiella oxytoca)アウトブレイクからの教訓:リスク期間および併用療法の重要性

Lessons from an outbreak of metallo-β-lactamase-producing Klebsiella oxytoca in an intensive care unit: the importance of time at risk and combination therapy

S. Vergara-López*, M.C. Domínguez, M.C. Conejo, Á. Pascual, J. Rodríguez-Baño
*Hospital La Merced, Spain

Journal of Hospital Infection (2015) 89, 123-131


背景
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)による院内感染のアウトブレイクは、主に Klebsiella 属菌によるものであり、世界的に発生がみられている。

目的
その特性が明確にされているアウトブレイク中の、メタロ β-ラクタマーゼ IMP-8 産生および染色体性 OXY-2 β-ラクタマーゼ過剰産生のクローン性多剤耐性クレブシエラ・オキシトカ(multidrug-resistant Klebsiella oxytoca;MDRKO)感染のリスク因子を調べること、および MDRKO による感染症の臨床的特性について述べること。

方法
スペインの病院の集中治療室で 2009 年から 2011 年に、4 波からなる MDRKO のアウトブレイクが発生した。症例対照研究を実施し、Cox 回帰およびロジスティック回帰分析を用いて、第 1 波および第 2 波の期間中(保菌患者が流行株の主要なリザーバとなった期間)の MDRKO 感染のリスク因子を解析した。また、MDRKO 感染患者の臨床データおよび治療についても分析を行った。

結果
症例 26 例と対照 45 例におけるリスク因子の研究を行った。Cox 回帰分析で評価した因子は、MDRKO 感染との関連が認められなかった。しかし、ロジスティック回帰分析では、リスク期間は MDRKO 感染と関連する唯一の因子であった。保菌圧は、早期感染との関連が認められなかった。全体で、MDRKO 感染患者は 14 例であり、最も頻度の高い感染症のタイプは人工呼吸器関連肺炎(7 例)であった。単剤療法は併用療法と比較して、死亡率が高い傾向が認められた(60%[5 例中 3 例]対 16.6%[6 例中 1 例]、P = 0.07)。

結論
今回の疫学的状況では、リスク期間が CRE 感染の最も重要な決定因子であり、多剤耐性菌感染のリスク因子の研究の対象とするべきである。CRE 感染の治療としては、単剤療法よりも併用療法のほうが優れていると考えられる。

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監訳者コメント
この論文においては、CRE 感染は、ICU に在室する = リスクに曝露される期間がリスク因子として有意であった。また、グラム陽性菌においても、グラム陰性菌においても、標準予防策、接触予防策、手指衛生の重要性は同様だということがよくわかった。記述や解析手法が丁寧にまとめられているので、アウトブレイク調査のまとめをするときの参考になると思われた。

監訳者注:
リスク期間(time at risk):本研究での定義は、ICU 入室から症例患者の保菌・感染までの日数、および対照患者の退室または死亡までの日数。

カナダ・アルバータ州におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(meticillin-resistant Staphylococcus aureus;MRSA)血流感染症の疫学

Epidemiology of meticillin-resistant Staphylococcus aureus bloodstream infections in Alberta, Canada

G. Taylor*, K. Bush, J. Leal, E. Henderson, L. Chui, M. Louie
*University of Alberta, Canada

Journal of Hospital Infection (2015) 89, 132-135


メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(meticillin-resistant Staphylococcus aureus;MRSA)血流感染症(BSI)に関する大半の研究は、単一または少数の病院からの便宜的標本に基づく。2011 年 4 月から 2013 年 3 月に、カナダ・アルバータ州の全病院で MRSA BSI と診断された症例を前向きに収集した。分離株の spa タイピングを行った。MRSA BSI 症例は合計 299 例であり、地域住民 100,000 名あたり 3.95 例に相当した。市中獲得型 BSI 症例が 66.9%、病院獲得型症例が 33.1%を占めた。症例は 3 次病院(36.4%)および都市部の大規模病院(34.3%)で多く認められたが、地域病院および地方病院でも多かった。小児病院では症例は極めて少なかった(3.0%)。CMRSA 10(USA 300、40.2%)と CMRSA 2(USA 100/800、38.0%)の 2 種類のクローンが優勢であった。

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監訳者コメント
本調査では、これまで一般に市中型と考えられてきた CMRSA(USA300)が市中感染の 55%、医療関連感染の 33.8%、院内感染の 27.6%を示し、院内型が主流と考えられてきた CMRSA2(USA100/USA800)が、それぞれ、27.5%、35.2%、53.3%を示しており、タイピングだけでは由来が想定できなくなってきていることを暗示していた。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.