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イングランドにおける大腸菌(Escherichia coli)菌血症の疫学:強化センチネルサーベイランスプログラムの結果

Epidemiology of Escherichia coli bacteraemia in England: results of an enhanced sentinel surveillance programme

J. Abernethy*, R. Guy, E.A. Sheridan, S. Hopkins, M. Kiernan, M.H. Wilcox, A.P. Johnson, R. Hope, on behalf of the E. coli bacteraemia sentinel surveillance group
*Public Health England, UK

Journal of Hospital Infection (2017) 95, 365-375


背景
大腸菌(Escherichia coli)は、毎年イングランドにおける菌血症症例の原因の3分の1を超えており、これらの感染症の発生率は上昇しつつある。

目的
大腸菌菌血症に関連する基礎にあるリスク因子を明らかにすること。

方法
国民保健サービス(NHS)の 35 病院を対象とした 3 か月間の強化センチネルサーベイランス研究を 2012 年から 2013 年の冬に実施して、英国の全国サーベイランスプログラムによりすでに収集されていたデータを補強するため、感染症の基礎にある感染源に関するリスク因子の情報およびさらなる詳細情報を収集した。血液および尿から分離した大腸菌に対する抗菌薬感受性試験の結果も収集した。

結果
大腸菌菌血症の症例計 1,731 例を対象とした。感染源として最も報告頻度が高かったのは尿生殖路(症例の 51.2%)であり、尿路感染症に対する治療の既往がこの感染源と独立して関連した最も影響の大きな因子であった。全患者の半数には菌血症の前月に医療曝露があり、抗菌薬療法および尿道カテーテル留置がこれらの患者のそれぞれ 3 分の 1 および 5 分の 1 で報告された。過去の医療曝露は、血液培養分離株において抗菌薬非感受性の割合がより高いことと関連した(P = 0.001)。

結論
リスク因子の分析から、市中および病院に関連する介入、特に尿道カテーテルのより良い使用、および尿路感染症に対する抗菌薬管理の改善により利益が得られる可能性が示唆される。後者の戦略の一環として、抗菌薬耐性プロファイルを綿密にモニタリングして、不適切な経験的治療を低減するために最新の治療ガイドラインの遵守を確実にする必要がある。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
大腸菌による血流感染のリスク因子について検討した論文である。データ解析の結果、尿路感染に引き続いてしばしば発生していたことが明らかになった。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.