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集中治療室における手指衛生:時間の問題?★★

Hand hygiene in intensive care units: a matter of time?

J.T. Stahmeyer*, B. Lutze, T. von Lengerke, I.F. Chaberny, C. Krauth
*Hannover Medical School, Germany

Journal of Hospital Infection (2017) 95, 338-343


背景
医療関連感染症は患者の安全に対して高頻度に発生する脅威であり、甚大な疾患負担の原因となっている。最も重要な単一の予防策は手指衛生である。手指衛生の推奨の遵守に対する障害には、構造的側面、知識の欠落、および組織的問題、特に日常のルーチン業務における時間の不足などがあげられる。

目的
集中治療室(ICU)における手指衛生の必要なタイミングの件数、遵守率、および手指衛生に費やされる時間を明らかにすること。

方法
2 つの ICU で観察研究を実施し、患者あたりの手指衛生の必要なタイミングの平均件数を明らかにした。世界保健機関の「手指衛生の 5 つのタイミング」の概念に基づいて記録を行った。手指衛生の必要なタイミングの記録を 12 の病室において 12 時間にわたり収集した。

結果
12 時間の観察時間中に、平均で患者あたり 134 件(内科 ICU)および 182 件(外科 ICU)の手指衛生の必要なタイミングが観察された。全体の手指衛生遵守率は 42.6%であった。夜間勤務中における手指衛生の必要なタイミングの追加を考慮すると、患者日あたりの推定手指衛生の必要なタイミングは 218 件(内科 ICU)および 271 件(外科 ICU)であった。手指消毒の平均時間は 7.6 秒であった。手指衛生に費やされた時間は、昼間勤務中は全医療従事者において各患者あたり 8.3 分(内科 ICU)および 11.1 分(外科 ICU)であった(看護師:内科 ICU では 6.9 分、外科 ICU では 8.3 分)。看護師がガイドラインを完全に遵守するなら、昼間勤務中に各患者あたり 58.2 分(内科 ICU)および 69.8 分(外科 ICU)を手指衛生に費やすことになる。

結論
ガイドラインを遵守することは時間がかかる。スタッフ配置において手指衛生のための十分な時間を考慮すべきである。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
手指衛生を徹底した安心安全な医療を提供するためには、いかにマンパワーが必要かを思い知らされる論文である。現実にはこれに手荒れの問題も加わるため、事はそう簡単ではない。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.