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ノロウイルスアウトブレイク中に曝露を受けた患者の感染:予測パラメータはあるのか?

Infection of exposed patients during norovirus outbreaks: are there predictive parameters?

S. Kampmeier*, M.H. Pillukat, A. Kossow, A. Pettke, A. Mellmann
*University Hospital Muenster, Germany

Journal of Hospital Infection (2017) 96, 75-80


背景
ノロウイルスアウトブレイクの管理は、患者の隔離およびコホーティングからなる。このような状況では、曝露を受けた患者は、ノロウイルス胃腸炎の症状を発症する可能性があるため、症候性の患者および曝露を受けていない無症候性の患者とは別にコホーティングすることが望ましい。これらの患者において、ルーチンに検査する臨床パラメータまたは検査室パラメータが胃腸炎症状発症の予測に役立つかどうかは、これまでに検討されていない。

目的
アウトブレイク中に曝露を受けた患者を対象として、ノロウイルス症状発症の予測値としてルーチンに検査する臨床パラメータまたは検査室パラメータを評価すること。

方法
ミュンスター大学病院で 2 年間にわたりノロウイルスアウトブレイク中に曝露を受けた患者を観察した。曝露を受けた患者を対象として、検査で確認されたノロウイルス胃腸炎症状の発症を調べ、アウトブレイク発生前の検査室パラメータとともに臨床パラメータも曝露を受けた症候性患者と無症候性患者とで比較した。

結果
アウトブレイク 10 件のうちで曝露を受けた患者 42 例を確認した。このうち、33 例は無症状のままであったが、9 例はノロウイルス胃腸炎を発症した。曝露を受け症状が認められた患者は、有意に年長であり(50 ± 10.51 歳対 28 ± 4.68 歳)、血中ナトリウム濃度が有意に高く(142.5 ± 1.48 mmol/L 対 138.8 ± 0.47 mmol/L)、収縮期血圧が有意に高かった(119.3 ± 3.84 mmHg 対 108.5 ± 2.41 mmHg)。曝露を受けた患者のうちでの症状発症は、血液型 O 型との有意な関連が認められた(75%対 20%)。

結論
病院でのノロウイルスアウトブレイク期間内の患者間伝播を最小限にするため、曝露を受けた患者のリスク層別化が有用である。これを達成するため、ルーチンに得られる臨床パラメータおよび検査室パラメータは、これらの患者での症状発症の予測に有用となりうる。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
ノロウイルス性胃腸炎によるアウトブレイクは世界中の病院で発生している。発症患者と接触があった曝露患者の発症予測が、日常的に実施している血液検査(血球数、生化学[肝機能・腎機能・電解質・血糖検査]、凝固検査等)で可能であれば、曝露患者の対応が容易であるが、結論的には簡単ではない。ノロウイルスに感染しても無症状の患者の存在が確認されており、無症状者でも便中に有症状者と同レベルのウイルスが排泄されている(Epidemiol Infect. 2015 Jun;143(8):1710-7.)ことがわかっている。感染対策は、潜伏期間中は曝露者の病室に非曝露者を入室させないこと、全曝露者は 3 日間程度の観察期間が必要である。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.