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ブラジルの急性期病院における医療関連感染の複数の州での調査

Multi-state survey of healthcare-associated infections in acute care hospitals in Brazil

C. Magno Castelo Branco Fortaleza*, M.C. Padoveze, C.R. Veiga Kiffer, A.L. Barth, Irna C. do Rosário Souza Carneiro, H.I. Garcia Giamberardino, J.L. Nobre Rodrigues, L. Santos Filho, M.J. Gonçalves de Mello, M. Severino Pereira, P. Pinto Gontijo Filho, M. Rocha, E.A. Servolo de Medeiros, A.C. Campos Pignatari
*Faculdade de Medicina de Botucatu, Brazil

Journal of Hospital Infection (2017) 96, 139-144


背景
ブラジルのような発展途上国では、医療および地域の発展が一様ではなく、社会的な不平等や変動が国内に生じている。医療関連感染(HCAI)は、このような国々で公衆衛生上の課題となっている。

目的
ブラジルの病院標本に含まれた病院における HCAI の有病率を記述すること。

方法
2011 年から 2013 年に実施した有病率調査では、ブラジルの 5つの地域の病院 152 施設を登録した。病院の規模により、大規模(200 床以上)、中規模(50 ~ 199 床)、小規模(50 床未満)に分類した。病院は、11 の紹介大学病院を除き、政府の医療現場データベースからランダムに選択した。調査の時点で調査対象病院に 48 時間を超えて入院していたすべての患者を含めた。研修を受けた疫学の専門知識を有する看護師が、各病院を訪問し、HCAI、被験者の人口統計学的データ、および侵襲的手技に関するデータを収集した。データの解析には単変量および多変量解析を用いた。

結果
全体としての HCAI の有病率は 10.8%であった。最も多くみられた感染部位は、肺炎(3.6%)および血流感染(2.8%)であった。手術部位感染がみられたのは標本全体の 1.5%の被験者であったが、これは手術を受けた被験者の 9.8%であった。病院の規模別の有病率は、紹介病院(12.6%)および大規模病院(13.5%)のほうが高く、中規模および小規模病院の有病率はそれぞれ、7.7%および 5.5%であった。地域による差はわずかであった。集中治療室入室患者、侵襲的デバイスの使用者、および両端の年齢層(新生児、乳児および高齢者)の患者で HCAIのリスクが高かった。

結論
有病率は、地理的地域および病院の規模にかかわらず高かった。HCAI は、発展途上国の公衆衛生計画における優先事項のひとつであることは間違いない。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
まず標準的な手法で疫学調査を行い、現状を把握する。これ抜きでは有効な対策を取ることは難しい。発展途上国の限られた資源の中で、どのように改善していくのか、大変興味深い。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.