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病院の呼吸器担当臨床家は抗菌薬管理をどのように認識しているか?呼吸器医療における抗菌薬管理の障害に関する定性的研究

How do hospital respiratory clinicians perceive antimicrobial stewardship (AMS)? A qualitative study highlighting barriers to AMS in respiratory medicine

J. Broom*, A. Broom, E. Kirby, A.F. Gibson, J.J. Post
*Sunshine Coast University Hospital, Australia

Journal of Hospital Infection (2017) 96, 316-322


背景
呼吸器感染症に対する抗菌薬の不適切な使用は、病院医療およびプライマリケアにおいて広くみられる。病院内の抗菌薬管理チームは、感染症専門医により率いられていることが多く、しばしば呼吸器用抗菌薬を最適に使用することを任務としているが、この臨床医療領域における抗菌薬使用を何が決定しているか、あるいは抗菌薬管理がどのように認識されているかに関する情報は限られている。

目的
病院内の呼吸器担当臨床家の呼吸器医療における抗菌薬管理に関する認識を調べること。

方法
オーストラリアの 2 病院で 28 名の臨床家(医師 13 名、看護師 15 名)に詳細な面接を実施した。データの分析は、フレームワークアプローチを用いてテーマに基づいて行った。

結果
参加者の視点から、呼吸器医療における抗菌薬管理プロセスの統合に対する以下の 4 つの主要な障害が特定された。
1.高頻度の呼吸器感染症に対する呼吸器医療従事者チームの臨床的責任感は、抗菌薬管理プロセスと対立すると認識されている。
2.抗菌薬管理プロセスは、呼吸器医療従事者における従来の階層構造および相談時のしきたりと対立する。
3.呼吸器医療における看護師の抗菌薬管理への関与の障害としては、知識/教育の不足および自分たちの役割に対する制限の意識などがある。
4.抗菌薬管理プロセスは結果として、抗菌薬使用の最適化を妨げる可能性のある、診療科間および専門職間の大きな対立をもたらす。

結論
抗菌薬管理プロセスは、確立された組織体制および知識ベースのある病院に導入される。本研究では、呼吸器医療における抗菌薬管理は、これらの動的構造の多くに課題と矛盾をもたらすことが示されている。これらの動的構造の影響が考慮されなければ、病院の呼吸器医療における抗菌薬使用を抑制する上で抗菌薬適管理プロセスは有効とならない可能性がある。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
そもそも抗菌薬適正使用支援プログラムは個々の診療医が高い水準の感染症診療スキルをもっていれば改めてチーム活動を行う必要はなく、各専門領域の感染症診療にあたれるわけだが、現実は必ずしもそうはならない。このギャップを埋めていく作業が今後の課題である。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.