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一般病棟入院患者に対する敗血症のスクリーニング:システマティックレビュー

Screening for sepsis in general hospitalized patients: a systematic review

L. Alberto*, A.P. Marshall, R. Walker, L.M. Aitken
*Griffith University, Australia

Journal of Hospital Infection (2017) 96, 305-315


背景
敗血症は、救命救急部門以外でも広くみられる病態である。

目的
一般病棟入院患者における敗血症の早期発見を目的とした敗血症スクリーニングツールの使用について以下の目的で検討すること:(i)これらのツールの正確度を明らかにするため、(ii)これらのツールの使用に関連する転帰を明らかにするため、(iii)実施のプロセスを記述するため。

方法
システマティックレビューを実施した。PubMed、CINAHL、Cochrane、Scopus、Web of Science、および Embase のデータベースを系統的に検索して、1990 年 1 月から 2016 年 6 月に発表された、成人の一般病棟入院患者における敗血症の早期発見を目的としたスクリーニングツールまたはアラートシステムを検討した 1 次論文を探した。レビューのプロトコールは PROSPERO(CRD42016042261)として登録された。

結果
8,000 報を超える論文を対象に、重複論文を除外した後に適格性についてスクリーニングした。2 種類の敗血症スクリーニングツールを検討した 6 報の論文が組み入れ基準を満たした。電子ツールは異常な変数を捕捉・認識し、リアルタイムでアラートを作動させることができる。しかし、これらのツールの正確度には研究間で一貫性がなく、1 つのツールのみで高い特異度および感度が示されていた。看護師主導の紙ベースのスクリーニングツールは、敗血症患者の同定においてより感度が高いようであったが、研究が行われたのは小規模の対象集団および特定の集団においてのみであった。ケアプロセスの評価指標には改善が認められたようであったが、転帰の改善を実証することはより困難である。実施の詳細が報告されていたのは稀であった。研究間の不均一性のため、メタアナリシスはできなかった。

結論
臨床家、研究者および医療政策決定者は、一般病棟入院患者において敗血症の発見に関するスクリーニングツール、研究または方針を実施する際は、これらの所見と限界を考慮すべきである。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
敗血症患者を早期発見し、検査・治療することで救命率の向上が期待できる。今後は電子カルテの記載内容を AI による分析で敗血症病態の早期発見アラート機能などの付与が期待される。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.