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リハビリテーション病棟において長期間持続した CTX-M-15 産生肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)配列型 336(ST 336)のアウトブレイク:報告と文献レビュー

Long-lasting outbreak due to CTX-M-15-producing Klebsiella pneumoniae ST336 in a rehabilitation ward: report and literature review

F. Valsdottir*, A. Elfarsdottir Jelle, O. Gudlaugsson, I. Hilmarsdottir
*The University Hospital of Iceland, Iceland

Journal of Hospital Infection (2017) 97, 42-51


背景
多剤耐性グラム陰性菌による院内アウトブレイクでは、クレブシエラ(Klebsiella)属菌が最も高頻度にみられるが、リハビリテーション病棟からのアウトブレイクの報告はほとんどない。

目的
リハビリテーション病棟において長期間持続した基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)産生肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)によるアウトブレイクを報告すること。

方法
ある 3 次医療大学病院で、2007 年から 2012 年までの間に検体が検査されたすべての入院および外来患者からの ESBL 産生肺炎桿菌について、パルスフィールド・ゲル電気泳動法によるタイピングを行い、選択した分離株について multi-locus sequence typing および ESBL 遺伝子型のタイピングを行った。アウトブレイクの特徴と感染制御介入をまとめた。リハビリテーション病棟における肺炎桿菌関連アウトブレイクの文献を検索した。

結果
ESBL 産生肺炎桿菌は、研究期間中に肺炎桿菌が検出された患者 2,478 例中、69 例(2.8%)で検出された。35 例(うち 25 例はリハビリテーション病棟の患者)から同定された、アウトブレイクに関連するクローン 8 株は、CTX-M-15 を産生し、配列型 336(ST336)であった。アウトブレイクは 3 年を超えて持続し、制御策は経時的に増やされた。最終的にとられた制御策は、患者に関連するあらゆる医療のレビュー、職員に対する強制参加の講習会、職種別ガイドラインおよび患者教育用小冊子の配布であった。

結論
3 次医療大学病院で 6 年間に同定された ESBL 産生肺炎桿菌陽性患者の半数が、関連するクローンを保有し、その 3 分の 1 を超える患者がリハビリテーション病棟に入院していた。リハビリテーション病棟では患者が医療提供者と頻繁に交流し患者の依存度が高いこと、および社交が促進される環境にあることから、感染制御には病棟特有の課題がある。とはいえ、リハビリテーション病棟では、肺炎桿菌に関連するアウトブレイクはまれである。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
リハビリテーション病棟における足かけ 5 年間にわたる ESBL 産生肺炎桿菌のアウトブレイクに関する報告である。精神科病棟やリハビリテーション病棟でのアウトブレイクは繰り返し報告され、本文にも記載のあるように、なかなか終息させることが難しい。本文には詳細な接触歴や症例の詳細なども記載されており、教訓となる事例として紹介するのに使えるのではないだろうか。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.