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南アフリカの病院ネットワークにおける「常に最良のケア(Best Care Always)」中心ライン関連血流感染予防バンドルの段階的導入

Stepwise introduction of the ‘Best Care Always’ central-line-associated bloodstream infection prevention bundle in a network of South African hospitals

G.A. Richards*, A.J. Brink, A.P. Messina, C. Feldman, K. Swart, D. van den Bergh for the Netcare Antimicrobial Stewardship and Infection Prevention Study Alliance
*University of the Witwatersrand, South Africa

Journal of Hospital Infection (2017) 97, 86-92


背景
医療関連感染(HCAI)は依然として大きな国際的な問題である。

目的
中心ライン関連血流感染(CLABSI)を含む予防可能な HCAI を減少させるため、「常に最良のケア!(Best Care Always!)」キャンペーンが南アフリカにおいて開始された。

方法
本介入は、Netcare Private Hospital 43 病院の集中治療室(intensive care units;ICU)958 室および高度治療病床 439 床で開始し、後に 49 病院に増加しICU 1,207 室および高度治療病床 493 床で実施した。第 1 期(2010 年 4 月から 2011 年 3 月まで):ICU 感染予防対策(IPC)看護師が主導で、経営陣や医師の関与を強めるとともに、IPC 看護師の研修を行った。バンドル遵守率と 1,000 中心ライン使用日あたりの感染発生率を標準的 IPC 尺度として組み入れ、毎月記録した。第 2 期(2011 年 4 月から 2012 年 3 月まで):breakthrough collaborative method として、看護リーダー、IPC 看護師、ICU 主任のための地域の学習セッションを行った。第 3 期(2012 年 4 月から 2016 年 5 月まで):持続可能な目標やベンチマークを設定し、監査を継続した。

結果
中心ライン使用日は合計 1,119,558日に達した。バンドル遵守率は、第 1 期の平均 73.1%(標準偏差[SD] 11.2、範囲 40.6 ~ 81.7%)から第 3 期の平均 90.5%(SD 4.7、範囲 76.5 ~ 97.2%)へと有意に上昇した(P = 0.0004)。CLABSI 率は、第 1 期の 1,000 中心ライン使用日あたり平均 3.55(SD 0.82、範囲 2.54 ~ 5.78)から平均 0.13(SD 0.09、範囲 0 ~ 0.33)(P < 0.0001)へと有意に低下した。

結論
本介入は、南アフリカにおいて初めてのものであり、相当の動機付けと教育を通じて、また病院間の競争を通じて実施され、CLABSI の有意な減少をもたらした。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
CLABSI の発生には多くのファクターが存在する。それらのファクターを減らし、発生を少なくするためには、多職種にわたる予防策と教育、行動変容が求められる。本研究で行われた介入とその結果は、戦略的・段階的なステップと、時間をかけた持続的な取り組みの重要性を改めて強調するものといえよう。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.