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嗅覚探知犬によるクロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)の環境的リザーバの同定:予備的評価

Identifying environmental reservoirs of Clostridium difficile with a scent detection dog: preliminary evaluation

E. Bryce*, T. Zurberg, M. Zurberg, S. Shajari, D. Roscoe
*Vancouver Coastal Health, Canada

Journal of Hospital Infection (2017) 97, 140-145


背景および目的
患者のクロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)を探知するよう訓練した犬についての論文をきっかけに、我々の施設では、犬の、設備および表面の C. difficile の臭いを探知する能力を評価し、清掃の補助的手段の戦略的導入に役立てた。

方法
薬物および爆発物嗅覚探知犬のハンドリングの専門家が、C. difficile の純粋培養および/または C. difficile 陽性の便標本の臭いを同定できるよう犬を訓練した。薬物および爆発物探知犬の評価に使用される方法を採用し、以下の 2 点を評価した。(1)臭いの識別。C. difficile の臭いをつけたガーゼを入れた(陽性)容器と、入れない(陰性)容器を使用した。(2)探索能力。模擬病室に臭いをつけたガーゼを隠した。犬が C. difficile の臭いを正確かつ確実に探知できることを確認後に、臨床エリア全域の正式の評価を開始した。

結果
臭いの識別(容器数 75 個)は、感度 100%、特異度 97%であった。探索能力は、犬と訓練者の疲労がパフォーマンスに影響した 1 部屋の結果を除外後に、感度 80%、特異度 92.9%であった。臭いの識別と探索能力を合わせた、全体としての感度は 92.3%、特異度は 95.4%であった。5 か月間に行った臨床ユニットの探索では、感度 100%で、品質管理用陽性標本の隠し場所で警告が発せられた。また、これらの臨床ユニットの探索では、総探索日数 49 日間に、83 の警告が発せられた。

結論
環境感染源からの C. difficile の臭いを、正確かつ確実に探知するよう犬を訓練することで、清掃の補助的手段の最適な導入に役立てることが可能であり、感染制御の品質管理プログラムにこれらの犬を問題なく組み入れることが可能である。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
訓練によりクロストリジウム・ディフィシルの匂いを嗅ぎ分けることができる犬(スプリンガー・スパニエル)を感染対策、特に環境整備プログラムに役立てることについての可能性を検討したカナダの論文である。訓練された犬が病院の中、病室の中に入り込むことが受け入れられている状況があって、成立する取り組みであると思われた。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.