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手指衛生および手袋の着用が再使用手術器具の清浄度に及ぼす影響

Effect of hand hygiene and glove use on cleanliness of reusable surgical instruments

D.M. Costa*, L.K.O. Lopes, A.F.V. Tipple, R.B. Castillo, H. Hu, A.K. Deva, K. Vickery
*Macquarie University, Australia

Journal of Hospital Infection (2017) 97, 348-352


背景
再使用手術器具の滅菌のための機能性検査および包装を行う間は、器具への接触頻度が高い。滅菌サービスユニットの包装エリアでの手指衛生の頻度および手袋の着用に関する基準はない。

目的
再使用手術器具の清浄度の維持に手指衛生および手袋の着用が及ぼす影響を明らかにすること。

方法
ハルステッドモスキート鉗子を手作業および自動化作業により洗浄後、手袋を着用して、および手袋を着用しないが手洗いを行った手で鉗子を取り扱った後の、アデノシン三リン酸(ATP)、蛋白質、および微生物による汚染を、それぞれ、表面スワブの ATP 検査、ビシンコニン酸アッセイ、および標準的な培養プレート/ブロスにより評価した。グラム染色により分離菌を分類した。再使用手術器具の汚染状況は、手洗い直後、ならびに 1、2、および 4 時間後に評価した。

結果
手洗い後 2 または 4 時間経過した手で器具を包装した群では、他のすべての群と比較して ATP 値が有意に高かった(P < 0.05)。手洗いからの経過時間と、鉗子の汚染 ATP 量(r = 0.93、P ≦ 0.001)および微生物量(r = 0.83、P ≦ 0.001)との間には有意な相関が認められ、手洗いから時間が経過するほど汚染量は大きかった。手袋を着用せず洗浄後 2 または 4 時間経過した手で扱った鉗子上には、有意に多くの汚染蛋白質が認められた(P < 0.001)。

結論
クリティカルな再使用手術器具の目視、組み立て、潤滑剤の塗布、および包装は、手袋を着用するか、手洗い後 1 時間以内に行うべきである。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
この論文では再使用手術器具の滅菌のための作業を行うときに、手洗いを行った後、1 時間後と 2 時間後では器具に付着する菌量が大きく異なっていたことから、手袋をつけるか、あるいは、1 時間ごとの手洗いを推奨している。付着するのは細菌だけではなく蛋白質もであれば、手袋が推奨されると思われた。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.