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ドイツのリハビリテーションクリニックにおけるクロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)および基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ産生腸内細菌科細菌の保菌率とリスク因子

Prevalence and risk factors for colonization by Clostridium difficile and extended-spectrum β-lactamase-producing Enterobacteriaceae in rehabilitation clinics in Germany

M. Arvand*, C. Ruscher, G. Bettge-Weller, M. Goltz, Y. Pfeifer
*Robert Koch Institute Germany

Journal of Hospital Infection (2018) 98, 14-20


背景
リハビリテーションクリニックは、提供するケアの種類、入院期間、および症例の重症度において極めて多様であり得る。ドイツのリハビリテーションクリニックにおけるクロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)または基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ産生腸内細菌科細菌(ESBL-E)の保菌率に関するデータはほとんど得られていない。

目的
本研究では、異なる診療科のリハビリテーションクリニックの患者において、これらの病原体による腸内保菌率を検討した。

方法
点有病率研究の視点から、リハビリテーションクリニック 5 施設において便サンプルと人口統計学的および臨床的データを収集した。サンプルを培養して C. difficile および ESBL-E についてスクリーニングを行った。分離株に対して、PCR 法を用いて C. difficile 毒素 A および B、β-ラクタマーゼ遺伝子の有無を調べ、また分子タイピングとしてパルスフィールド・ゲル電気泳動(PFGE)および PCR ベースのリボタイピングなどを行った。

結果
スクリーニングを行った患者 305 例中、11.1%に毒素産生性 C. difficile および 7.5%に ESBL-E の保菌が認められた。保菌率には施設によって大きく差があり、C. difficile では1.6%から 26.3%、ESBL-E では 0%から 23.7%の範囲であった。C. difficile および ESBL-E の保菌率は、神経科リハビリテーションクリニックの方が他の診療科のクリニックよりも高かった(P < 0.001)。分子タイピングにより、神経科リハビリテーションクリニック 1 施設の患者 6 例で固有の C. difficile 株(リボタイプ 017)の保菌が認められた。CTX-M-15 は最も多く認められた ESBL 型であった。一部の施設で、識別不能の ESBL-E 分離株のペアが複数検出された。

結論
C. difficile および ESBL-E の保菌率には、リハビリテーションクリニック間で有意な差が認められた。重症患者に対して専門の医学的ケアを提供する施設では、保菌率がより高かった。これらの結果は、リハビリテーションクリニックにおける感染予防制御のための要件を明らかにする上で有用となる可能性がある。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
リハビリテーション施設や介護施設などの長期療養型医療施設における MRSA や CRE をはじめとする医療関連感染原因菌の台頭は、各国において現在クローズアップされている。急性期病院での制圧をもってしても、こうした医療関連感染原因菌を制御しきれていない一因として、こうした長期療養型医療施設がリザーバーとなり保菌した患者が急性期医療機関に入院した場合などに持ち込まれる機会が増えている。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.