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集中治療室における洗面台撤去および新しい水安全方針実施後の地域流行性多剤耐性グラム陰性桿菌の制御

Control of endemic multidrug-resistant Gram-negative bacteria after removal of sinks and implementing a new water-safe policy in an intensive care unit

E. Shaw*, L. Gavaldà, J. Càmara, R. Gasull, S. Gallego, F. Tubau, R.M. Granada, P. Ciercoles, M.A. Dominguez, R. Mañez, J. Carratalà, M. Pujol
*Hospital Universitari de BellvitgeeIDIBELL, Spain

Journal of Hospital Infection (2018) 98, 275-281


背景
汚染された洗面台は、集中治療室(ICU)における多剤耐性(MDR)グラム陰性桿菌(GNB)の患者の保菌/感染を促進しうるリザーバとされてきた。

目的
患者用洗面台の撤去および他の水安全戦略の実施が ICU の年間の MDR-GNB 獲得率に及ぼす影響を評価すること。

方法
この 6 年間にわたる、擬似実験的研究は、2011 年 1 月から 2016 年 12 月まで実施した。本介入は 2014 年 8 月にそれぞれ 12 室からなる ICU 成人病棟 2 棟で実施した。本介入前後の年間 MDR-GNB 率の変化を評価するため、中断時系列の分割回帰分析を用いた。未補正の相対リスク(RR)も算出した。

結果
MDR-GNB の発生率は、介入前および介入後でそれぞれ 1,000 患者・日あたり 9.15 件および 2.20 件であり、したがって、MDR-GNB 獲得率の未補正 RR は 0.24(95%信頼区間 0.17 ~ 0.34)であった。介入後の最初の時点における MDR-GNB 率と介入前の時間的傾向から予測された MDR-GNB 率に有意な変化が認められた。

結論
全患者の部屋からの洗面台の撤去を含む、新しい水安全方針の実施によって、地域流行性感染を伴う ICU の MDR-GNB の拡大制御を改善することができた。今回の結果は、地域流行性環境における MDR-GNB の発生率に洗面台使用が寄与していることを裏付けるものである。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
近年多剤耐性グラム陰性桿菌のリザーバーに洗面台が関与しているとする研究が相次いで報告されている。本論文もその一つに位置づけられるだろう。多剤耐性グラム陰性桿菌の制御に苦労している施設は、是非自施設の「水回り」を一度チェックして欲しい。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.