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早発型新生児感染症に関する NICE ガイドライン実施の障壁:英国の検査機関による新生児血液培養報告のクロスセクショナルサーベイ

Barriers to implementing the NICE guidelines for early-onset neonatal infection: cross-sectional survey of neonatal blood culture reporting by laboratories in the UK

S.P. Paul*, E.M. Caplan, H.A. Morgan, P.C. Turner
*Torbay Hospital, UK

Journal of Hospital Infection (2018) 98, 425-428


2012 年に英国国立医療技術評価機構(NICE)は早発型新生児感染症の管理ガイドラインを発表した。この中で同機構は 36 時間の時点で血液培養が陽性になったか、あるいは陰性のままであるか報告するよう推奨している。この遵守状況を明らかにするため、英国の微生物学検査室に所属する第一線の医学研究者(N = 209)を対象に電話調査を実施した。全体で 209 名中 202 名から回答が得られ、202 名中 139 名が施設内に血液培養設備を有していた。新生児室 139 室中、時間外も含めて 36 時間の時点での血液培養の陽性報告を行っていたのは 36 室(26.6%)、陰性のままであるという報告を行っていたのは 66 室(47.5%)であった。抗菌薬の早期中止は、適正使用の推進(antibiotic stewardshipの向上)につながると考える。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
この研究の背景にある 2012 年発行の NICE のガイドライン(CG149)は、早発型新生児敗血症の診断と治療に関するもので、敗血症が疑われる児には血液培養採取後遅滞なく抗菌薬を投与することを勧めている。一方で発症・血液培養採取から 36 時間の時点で(i)血液培養が陽性とならない(陰性のまま)、(ii)当初の感染症の疑いがそれほど強くない、(iii)児の状態が落ち着いている、(iv)CRP の値・推移がおおむね良好である例については、抗菌薬の中止を推奨している。本検討は、検査室がそれに対応できる体制を取っているかを調査したものであり、臨床上のアウトカムの改善のみならず、検査体制の整備、不要な抗菌薬の中止までを含めた総合的なマネジメントの状況をみるうえでも、興味深い。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.