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エボラウイルス病治療ユニットで行われた、表面の汚染除去用の塩素溶液に添加した新規の着色指標に関する実地試験

Field testing of a novel colour indicator added to chlorine solutions used for decontamination of surfaces in Ebola treatment units

J. Kang*, K.S. Tyan, K. Jin, A.M. Kyle
*Kinnos Inc., USA

Journal of Hospital Infection (2018) 99, 188-191


西アフリカではエボラウイルス病の伝播予防のため、塩素溶液による消毒が用いられた。本研究では、リベリアおよびギニアの 94 名の医療従事者および地域社会のリーダーを対象に調査を行い、消毒への理解を評価した。また、塩素消毒の方法を改善するために考案された、新規の着色指標である Highlight の有用性の認識に関する意見を検討した。リッカート尺度による質問票を用いたところ、回答者は Highlight による塩素溶液の適用範囲の改善および信頼性の向上に関し、同意するまたは強く同意すると回答した(P < 0.0001)。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
エボラウイルス病(エボラ出血熱)は、感染症法で第一類に指定された感染症であり、致死率が高く、医療施設内あるいは医療従事者での感染が大きな問題となっている。本感染症は患者の排泄物や血液・体液との接触により感染するため、感染対策では体液等で汚染されないよう個人防護具(PPE)を適切に着脱することと環境表面の汚染除去が極めて重要となる。現地では、使用後の PPE 消毒は 0.5%次亜塩素酸による噴霧を行うため、PPE 全体に満遍なく噴霧できているかを確認することは液体が透明であるため不可能であり、そのことが汚染除去をより難しくしている。近年、新たな添加用の色素 Highlight が開発され、次亜塩素酸の消毒液に添加することで、汚染除去の適切性を青色に着色された消毒液により明確に視覚化できるため、教育訓練のみならず実践現場でも有用であることが本論文のアンケート調査により確認された。
注)リッカート尺度とは、人の態度や行動を調べようとするときに使用される信頼度の高い評価方法で、特に心理的な評価(強く同意するか全く同意しないなど)を段階的(通常は 5 から 7 段階)に実施するアンケートに使用される。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.