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血液培養においてアシネトバクター・ピッティー(Acinetobacter pittii)はアシネトバクター・バウマニー(Acinetobacter baumannii)より頻度が高い:フランスの 1 病院における経験

Acinetobacter pittii isolated more frequently than Acinetobacter baumannii in blood cultures: the experience of a French hospital

H. Pailhoriès*, C. Tiry, M. Eveillard, M. Kempf
*L’UNAM Université d’Angers, France

Journal of Hospital Infection (2018) 99, 360-363


本研究では、院内で発生したアシネトバクター・カルコアセティクス(Acinetobacter calcoaceticus)-アシネトバクター・バウマニー(Acinetobacter baumannii)complex 血流感染症の特徴を評価した。2010 年から 2017 年に発生したA. calcoaceticus-A. baumannii complex 血流感染症73 例中54.8%がアシネトバクター・ピティー(Acinetobacter pittii)、39.7%がA. baumannii、5.5%が Acinetobacter nosocomialis であった。多剤耐性はA. baumanniiで有意に多く認められた。30 日死亡率では、A. baumanniiと非 baumanniiA. calcoaceticus-A. baumannii complex 血流感染症との間で差はなかった。他の諸研究とは対照的に、本研究では、院内発症A. calcoaceticus-A. baumannii complex 血流感染症の多くは非baumanniiA. calcoaceticus-A. baumannii complexと関連していた。本研究は、これらのアシネトバクター属菌が医療関連感染の重要な病原体であることを明らかにし、A. calcoaceticus-A. baumannii complex内の菌種を同定することの重要性を強調している。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
微生物検査室で汎用されている自動同定機械ではA. calcoaceticus-A. baumannii complex内の菌種を正確に同定できない。A. pittiiA. nosocomialisA. baumannii と非常に近縁であるため従来同定には遺伝子検査を要していたが、質量分析の登場で迅速かつ容易にこの区別が可能になってきている。このような背景から、臨床分離株における各菌種の分離頻度が明らかにされ、病原性、分子疫学上の知見が蓄積されつつある。本検討はフランス中西部の 1 医療機関からの報告であるが、医療機関ごとの経時的データと、地域ごとの横断的データの蓄積が、今後のアシネトバクター感染症の理解を大きく前進させるものといえよう。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.