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医療施設における抗菌効果を目的とした表面加工:重要な概要

Surface modifications for antimicrobial effects in the healthcare setting: a critical overview

C. Adlhart*, J. Verran, N.F. Azevedo, H. Olmez, M.M. Keinänen-Toivola, I. Gouveia, L.F. Melo, F. Crijns
*Zurich University of Applied Sciences ZHAW, Switzerland

Journal of Hospital Infection (2018) 99, 239-249


大部分の国で医療環境における感染症伝播はますます深刻な問題となってきており、抗菌薬や消毒薬に対する微生物の耐性の出現が追い打ちをかけている。このような感染は、留置医療器材(インプラント、カテーテルなど)に加え、シャワーキャップ、水道水、ドレーンなど外部の個体-液体接触面、またはドアの取っ手、衣類、カーテン、コンピューターのキーボードなどの外部の個体-気体接触面への微生物の付着に起因することもある。後者が本研究の主な論点であり、上記の事例における抗菌コーティングに関する概要を提示する。このレビューでは確立した方法および新規の方法を取り上げ、微生物汚染の低減を図る化学的かつ物理的な表面機能加工のほかに、このような汚染防止策の実施と関連する潜在的リスクも含めた。抗付着表面(超撥水性、双性イオンなど)、接触殺菌表面(ポリマーブラシ、ファージなど)、および殺生物剤放出表面(刺激応答放出、クオラムセンシングに基づく方法など)など化学的な方法によるさまざまなアプローチについて論じる。さらに、本レビューでは、異なる次元(ミクロンおよびナノメートルオーダーの大きさ)での局所的加工の影響とともに、抗菌性表面を構築し使用する際のデザインごとの安全基準(毒性、望ましくない抗菌薬耐性獲得の影響、長期安定性など)を適用することの重要性について評価する。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
既存の技術を超えた新しい手法で医療環境の表面を処理し、医療環境における病原体伝播の予防を効率よくすすめるための様々な技術展開について解説している。従来の技術では病原体が環境表面の付着してから次に伝播する方が早く、病原体を死滅させる効果を得るには時間がかかりすぎることが指摘されている。人体に無害で病原体のみに作用し、しかも短時間に効果が得られるのであれば、理想的な療養環境構築が可能となる。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.