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剥離を促すスキンケアレジメンが手術室スタッフの皮膚における上皮鱗屑数に及ぼす効果:表面顕微鏡による研究

Effect of an exfoliating skincare regimen on the numbers of epithelial squames on the skin of operating theatre staff, studied by surface microscopy

A.G. Wernham*, O.L. Cain, A.M. Thomas
*University Hospital Birmingham, UK

Journal of Hospital Infection (2018) 100, 190-194


背景M
手術室スタッフの上皮鱗屑(皮膚鱗屑)の脱落は、関節置換術後の深部感染症の重要な要因である。これは重篤な合併症であり、患者にとって重大な合併症および医療システムにとって費用上の大きな影響をもたらす。手術室で清浄な空気を提供するために多大な努力が払われてきたが、皮膚上皮鱗屑の脱落を発生源において減らすことにはほとんど注意が払われてこなかった。

目的
表面顕微鏡法を用いて皮膚表面鱗屑密度を算出するための新たな方法を開発すること、またこれを用いて手術室スタッフにおけるスキンケアレジメンの効果を評価すること。

方法
Z-stack イメージングによる表面顕微鏡法を用いて、石けんによる洗浄、剥離の促進、皮膚軟化剤の塗布の 3 段階を含むスキンケアレジメンの効果を視覚化した。次いで手術室での調査で USB 顕微鏡を使用し、検査前夜に 1 本の下肢にレジメンを適用した手術室スタッフの皮膚を撮像した。もう 1 本の下肢を対照として用いた。盲検化された 2 名の評価者が鱗屑密度の分析を行った。

結果
表面顕微鏡による Z-stack 画像から、スキンケアレジメンの観察が可能になった。また USB 顕微鏡により、皮膚鱗屑密度の評価に十分な画像が得られた。手術室スタッフにおいて、スキンケアレジメンの適用後、目視可能な皮膚鱗屑に 72.1%の減少が認められた。

結論
この効果が清浄室内における皮膚粒子の分散とどのように相関しているかを実証するためには、さらなる研究と、その後の手術室内の現場研究が必要である。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
手術部位感染、とりわけ人工関節置換術においては、手術中の術者の上皮の剝脱と落下が問題になる。本研究は適切なスキンケアによって上皮の剝脱が減少することと、簡単な USB 顕微鏡でそれを確認できることを示している。手術を行う者は、スキンケアにまで注意を払う必要がある、というわけである。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.