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選択的結腸直腸手術後の臓器/腔感染症と関連する入院期間延長および死亡リスクを推定する多状態モデリング

Multistate modelling to estimate excess length of stay and risk of death associated with organ/space infection after elective colorectal surgery

E. Shaw*, A. Gomila, M. Piriz, R. Perez, J. Cuquet, A. Vazquez, J.M. Badia, A. Lérida, D. Fraccalvieri, A. Marron, N. Freixas, A. Castro, A. Cruz, E. Limόn, F. Gudiol, S. Biondo, J. Carratalà, M. Pujol, on behalf of VINCat colon surgery group
*Hospital Universitari de Bellvitge, Spain

Journal of Hospital Infection (2018) 100, 400-405


背景:
医療関連感染症と関連する入院期間延長および死亡リスクを推定するために、時間依存性および競合イベントを明らかにすることが強く推奨される。

目的:
待機的結腸直腸手術を受けた患者において、臓器/腔手術部位感染症(SSI)が入院期間延長と院内死亡に及ぼす影響を評価すること。

方法:
スペインの病院 10 施設で 2012 年 1 月から 2014 年 12 月に待機的結腸直腸手術を受けた成人コホートを対象とした多施設共同前向き研究である。SSI を時間依存性の曝露とみなし、切開部(表層および深層)または臓器/腔の感染症と定義した。退院時生存と死亡を研究のエンドポイントとした。入院期間延長の平均日数は、患者が経験した状態に基づき重み付き平均を計算する多状態モデルによって推定した。臓器/腔 SSI が、退院時生存または院内死亡のリスクに及ぼす影響を評価するために、多変量 Cox 回帰モデルを用いた。

結果:
患者 2,778 例のうち 343 例(12.3%)が SSI を発症し、194 例(7%)が臓器/腔 SSI、149 例(5.3%)が切開部 SSI であった。切開部 SSI または非感染と比較すると、臓器/腔 SSI では入院期間が、それぞれ 4.2 日(95%信頼区間(CI)4.1 ~ 4.3)、9 日(95%CI 8.9 ~ 9.1)延長し、退院時生存のリスクが低下し(それぞれ、補正ハザード比[aHR]0.36[95%CI 0.28 ~ 0.47]、aHR 0.17[95%CI 0.14 ~ 0.21])、院内死亡のリスクが高まった(それぞれ、aHR 8.02[95%CI 1.03 ~ 62.9]、aHR 10.7[95%CI 3.7 ~ 30.9])。

結論:
待機的結腸直腸手術を受けた患者において、臓器/腔 SSI によって、大幅に、入院期間が延長し、死亡リスクが高まった。これらの結果は、待機的結腸直腸手術において医療負担がもっとも高い SSI として、臓器/腔 SSI を強固に位置づけるものである。

サマリー原文(英語)はこちら

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.