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英国の手術部位感染症サーベイランスにおける急性期病院の今後の優先事項

Future priorities of acute hospitals for surgical site infection surveillance in England

G. Godbole*, C. Wloch, P. Harrington, N.Q. Verlander, S. Hopkins, A.P. Johnson, T. Lamagni
*Public Health England, UK

Journal of Hospital Infection (2018) 100, 371-377


背景:
英国における 1997 年の Surgical Site Infection(SSI)Surveillance Service の着手以降、プログラムが継続的に拡大したことで、病院によるサーベイランスの対象とする手技に柔軟性が増した。プログラムがその後も病院のニーズに合致していることを確認することが常に重要である。

目的:
サービスの今後の指針を提供する手段として、サーベイランスの優先事項を評価し、理解するために、National Health Service(NHS)のすべての急性期医療施設を対象に調査を実施した。

方法:
英国 NHS の急性期医療施設の感染制御チームにウェブベースの調査を配信し、以下について確認し、順位付けするよう求めた。(i)現行の SSI サーベイランスの実施理由(ii)今後の SSI サーベイランスにおいて優先する手術カテゴリー(iii)それらのカテゴリーを優先する理由。

結果:
調査を配信した 161 の医療施設のうち 84(52%)から回答を得た。SSI サーベイランス活動を促進する因子として、ケアの質の評価がもっとも多いことが確認された。優先領域にかなりの多様性がみられ、最優先事項として 24 のさまざまな手術カテゴリーが選択された。15 以上の医療施設により実施された手術のうち、帝王切開(2.7)、人工股関節置換術(2.8)、冠動脈バイパス術(2.9)がもっとも上位に順位づけられた。現行のサーベイランスプログラムにおける 17 のカテゴリーはすべて、複数の医療施設により最優先事項として選択された。

結論:
病院の SSI サーベイランスにおける優先事項の大多数が、現行のプログラムに含まれているが、最上位の優先事項である帝王切開は含まれていない。優先領域の多様性を考慮すると、全国的プログラムの包括的な範疇のカテゴリーを維持することが、地域の優先事項に対処している病院を支援するために重要である。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
SSI サーベイランスは各医療機関の手術成績の一部であり、本来はすべての術式で実施し、消費者である患者が入院治療を受ける医療機関を選定する上での査定基準になるべきである。しかし、SSI サーベイランスにかかる労力を考えると、医療機関側ではどうしても感染のリスクの高い領域での実施に限定している医療施設がほとんどである。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.