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2 歳未満の術後の小児におけるタウロリジン・クエン酸ロック溶液の予防的な使用がカテーテル関連感染症の件数に及ぼす影響

Effects of prophylactic use of taurolidine-citrate lock on the number of catheter-related infections in children under 2 years of age undergoing surgery

M. Łyszkowska*, G. Kowalewski, M. Szymczak, D. Polnik, A. Mikołajczyk, P. Kaliciński
*Children’s Memorial Health Institute, Poland

Journal of Hospital Infection (2019) 103, 223-226


中心静脈アクセスにはカテーテル関連感染症(CRI)の発症リスクがある。本研究の目的は、タウロリジン・クエン酸溶液の予防的な使用が CRI の発生数に及ぼす影響を評価することであった。小児 86 例に 97 本のカテーテルが挿入されたが、これを無作為に以下の 2 群に分けた:標準的な無菌操作を受けた T(-)群(N = 49)と、それに加えて経静脈栄養や薬剤投与の合間にタウロリジン・クエン酸溶液でラインを満たした T(+)群(N = 48)である。CRI の発生は、T(-)群は 16 件、T(+)群は 1 件であり、この差は有意であった(P < 0.05)。タウロリジン・クエン酸溶液の使用は、CRI 予防において安全かつ効果的な方法のようである。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
タウロリジン・クエン酸はアミノ酸のタウリンに由来し、これまでロック療法として用いた場合、細菌・真菌のカテーテル感染が減少する一方、本剤の投与による一過性の副作用は 8%未満とも言われていた。本研究では 2 歳未満の小児に、1 日 2 時間以上ロック療法を行った際の有効性を判定している。一方で Journal of Hospital Infection (2012) 80, 304-309.では血液悪性腫瘍の小児を対象とした成績が報告されており、こちらも合わせて参照されたい。バイオフィルム抑制作用が効果を高めた可能性があり、この点がより明らかにされることに期待したい。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.