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大腸菌(Escherichia coli)血流感染症のアウトカムと予防可能性:6 か月間の前向き観察研究

Escherichia coli bloodstream infection outcomes and preventability: a six-month prospective observational study

P.J. Lillie*, G. Johnson, M. Ivan, G.D. Barlow, P.J. Moss
*Hull and East Yorkshire Hospitals NHS Trust, UK

Journal of Hospital Infection (2019) 103, 128-133


背景
大腸菌(Escherichia coli)血流感染症(BSI)は一般的かつ深刻な問題であり、発生率および抗菌薬耐性は増加傾向にある。

目的
当該研究施設において、不良な転帰の誘発因子および予防可能な症例と関連する因子を解明すること。

方法
2017 年 11 月 1 日から 2018 年 4 月 30 日に、当該研究施設で入院治療を受けた成人の大腸菌 BSI 症例を前向きコホート研究の対象とした。臨床的・人口統計学的特徴、検査所見、ならびにBSI発症後の 7 日、30 日、90 日死亡率および入院期間を記録した。予防可能性に関する質的データを、2 名の感染症専門医が独立してレビューした。

結果
全体で、患者 188 例における症例 195 件を分析の対象とした。経験的抗菌薬に対する in-vitro での耐性が症例の 30.9%でみられた。30 日死亡率は 23.6%、入院期間の中央値は 7 日であった。多変量解析において、30 日死亡率は、Charlson スコア高値、住宅型介護施設居住、呼吸数増加、血清尿素高値と関連した。一方、入院期間の延長は、病院感染大腸菌 BSI と関連した。50 例の患者は回避可能な BSI であると考えられ、そのいずれもが医療関連感染症であり、尿路カテーテル使用による合併症、抗菌薬関連/手技関連合併症は、予防可能な範囲であった。

結論
大腸菌 BSI はかなりの死亡率をもたらし、死亡率または入院期間延長の修正可能なリスク因子はほとんどない。尿路カテーテル使用に対する注意は、発生率の低下にもっとも有効な方法のようであるが、英国の現在の低下目標は達成できないかもしれない。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
尿路カテーテル使用を控える&使用する場合には使用期間を最小限にすることが、大腸菌 BSIのリスク軽減に繋がることは、従来より明らかであり地道な取り組みの積み上げが重要である。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.