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医療環境におけるクロストリジウム・ディフィシル(Clostridioides difficile)の検出法

Approaches to the detection of Clostridioides difficile in the healthcare environment

R.J. Grainger* , N.T. Stevens, H. Humphreys
* Royal College of Surgeons in Ireland, Ireland

Journal of Hospital Infection (2019) 103, 375-381


芽胞形成桿菌であるクロストリジウム・ディフィシル(Clostridioides difficile)は、医療関連感染症の主な原因菌であり、無生物環境において長期間生存しうる。C. difficileを検出するための環境サンプリングはルーチンで実施されておらず、アウトブレイクの管理の一環として実施、また、研究プロジェクト期間に実施されることがある。われわれは、環境における C. difficile検出法をレビューするために、1980 年から 2018 年に発表された文献の調査を実施した。接触培地、コットンスワブ、フロックドスワブ、スポンジなど、環境スクリーニング用に容認されている多くのサンプリング法がある。最新の研究では、スポンジを用いたサンプリング法がもっとも効果的であり、より大きく、弯曲した領域のサンプリングを可能にする付加価値を有することが示唆されている。環境サンプルから C. difficileを検出する検査法として培養法がもっとも一般的である。しかし、使用される寒天培地の種類によって結果にばらつきがあり、所要時間が長くなる可能性がある。リアルタイム PCR などの分子解析は、糞便検体中の C. difficileの検出に使用されることが多いが、環境サンプリングにおける使用では検出の程度がさまざまである。分子技術によって、より信頼性が高く、より迅速な環境サンプリング法がもたらされるか否かを明らかにするために、さらなる研究が必要である。そのような環境サンプリング法がもたらされることにより、患者が十分に除染された病院環境に置かれていることを、感染予防・制御チームは再確認できる。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
Clostridioides difficile の検査方法に関する過去の検討を論文調査して分析した報告である。疫学調査においては、遺伝子検査と菌分離の両方が必要になる。

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Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.