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5 つの高齢者向け長期ケア施設における銅合金接触面の特異的抗菌活性 Specific antibacterial activity of copper alloy touch surfaces in five long-term care facilities for older adults

M. Colin*, E. Charpentier, F. Klingelschmitt, C. Bontemps, C. De Champs, F. Reffuveille S.C. Gangloff
*Université de Reims Champagne-Ardenne, France

Journal of Hospital Infection (2020) 104, 283-292

背景
医療関連感染症に関与する病原体は環境内、とくに高頻度接触面に急速に拡散し、この接触面は病原体のリザーバとなる可能性がある。

目的
本研究の目的は、フランスの 5 つの長期ケア施設において、接触面に自然発生する細菌汚染について調査するとともに、銅表面と対照表面から回収される細菌群を比較することである。

方法
1,300 超の表面から検体を採取した。接触面に定着する培養可能な細菌群の全体像を得るために、採取した細菌を同定した。さらに、特定の寒天培地を用いて溶血性のコロニーおよび推定病原体をスクリーニングし、マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析法により同定した。全体で 3,400 超のコロニーを分析した。

結果
接触面に優勢に存在したのはブドウ球菌(Staphylococcus)属およびミクロコッカス(Micrococcus)属の 2 種類で、それぞれ、対照表面の 51.8%、48.0%に発生した。バイオバーデンが相対的に低値のこれらの施設において、銅表面では、ブドウ球菌属、レンサ球菌(Streptococcus)属、ロゼオモナス(Roseomonas)属の 3 種類の発生頻度が効果的に低下した。黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、エンテロコッカス・フェカーリス(Enterococcus faecalis)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)などの病原性菌種がきわめて少数のサンプルで認められた。さらに、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌が、5 つの対照表面および 1 つの銅表面で認められた。

結論
医療施設の接触面の汚染は、施設のあらゆる場所で細菌の拡散源となりうる。今回の現場研究では、汚染頻度のほかに特定の細菌群によるバイオバーデンも、銅合金表面上で低下することが示された。

サマリー原文(英語)はこちら

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.