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EN 14348 および EN 14563 による蛍光ベースの迅速検出アッセイにおける結核菌殺菌効果の比較

Comparison of a rapid detection fluorescence-based assay targeting tuberculocidal efficacy with EN 14348 and EN 14563

K. Steinhauer*, K. Teckemeyer, P. Goroncy-Bermes
*Schülke & Mayr GmbH, Germany

Journal of Hospital Infection (2020) 104, 567-563

背景
消毒薬の結核菌殺菌効果を評価することを目的として蛍光性マイコバクテリウム・テラエ(Mycobacterium terrae)を用いた迅速検査が最近報告されている。検査結果が得られるまでの時間は、これまでの検査と比べて大幅に短縮された。

目的
蛍光アッセイを用いた検査法を欧州規格(EN)と比較すること、また迅速検査法について、特に定量的懸濁試験を含めて検証を行うこと。

方法
定量的懸濁試験および定量的浸漬試験を、それぞれ EN 14348 および EN 14563 に従って実施した。定量的浸漬試験と、その後の緑色蛍光蛋白ベースの殺菌効果判定を、以前に報告した方法で実施した。検査対象の殺菌薬として過酢酸ベースの製剤を用いた。

結果
殺菌薬に対する EN 14348 による定量的懸濁試験および EN 14563 による定量的浸漬試験から、濃度 1%で 15 分間の接触時間後に結核菌殺菌効果が示された。この結果、蛍光アッセイで得られたデータから、殺菌薬濃度 1%で 15 分後に効果が示され、この殺菌薬使用後に生きた抗酸菌はいないことが示された。したがって、結核菌殺菌効果を示すために使用した同じ変数が、EN 14348 による定量的懸濁試験および EN 14563 定量的浸漬試験、あるいは緑色蛍光蛋白ベースの迅速検査法を適用して認められた。

結論
緑色蛍光蛋白ベースの迅速検査法は、十分確立された EN 試験手順(フェーズ 2、ステップ 1、およびフェーズ 2、ステップ 2 の両試験を含む)と同等の成績を示し、使用した殺菌薬で検討した濃度および接触時間で、殺菌薬の試験として迅速かつ高感度の評価ツールとなる。

サマリー原文(英語)はこちら


監訳者コメント
結核菌への消毒薬の効果の評価を従来の欧州規格(EN)では21日以上かかっていたところを緑色蛍光蛋白ベースの迅速検査法を行って10~12日に短縮できたという報告である。日本では結核が減少傾向にあるものの輸入例の割合が増えており、決して過去の感染症ではない。結核菌への消毒効果の評価にはこのような迅速な方法も今度検討される。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.