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整形外科診療所で患者情報取得のために使用される電子タブレットデバイス上の細菌数に対する殺菌ワイプと紫外線照射による減少効果:タブレットの清掃方法の評価

The effectiveness of germicidal wipes and ultraviolet irradiation in reducing bacterial loads on electronic tablet devices used to obtain patient information in orthopaedic clinics: evaluation of tablet cleaning methods

E.M. Allen*, M.F. McTague, C.P. Bay, J.G. Esposito, A. von Keudell, M.J. Weaver
*Harvard Medical School Orthopedic Trauma Initiative, USA

Journal of Hospital Infection (2020) 105, 200-204

背景
電子タブレットデバイスは臨床と研究の両方の目的で患者情報を取得するために、外来診療所でよく使用されている。これらのデバイスには、しばしば細菌が定着している。この細菌数を減少させる清掃方法は多く挙げられる。

目的
本研究の主要目的は、殺菌ワイプまたは紫外線(UV)照射のいずれかによる定期的な清掃が、不定期の清掃と比較して細菌量の減少をもたらすかどうかを評価することであった。

方法
整形外科診療所において、各患者対応の間にタブレットを清掃する戦略に関するランダム化盲検試験を実施した。清掃方法は、殺菌ワイプ、UV 照射、またはタブレットが目に見えて汚れた時のみの清掃のいずれかに無作為に割り付けた。研究助手(処置を知らされていない)は、各診療日の初めと終わりにタブレットから細菌培養を採取した。

結果
各患者対応の間の殺菌ワイプの使用は、ルーチンの清掃なしと比較して細菌汚染量の著しい減少をもたらした(リスク比[RR]0.17、95%信頼区間[CI]0.04 ~ 0.67)。同様に、各患者対応の間の UV 照射の使用は、ルーチンの清掃なしと比較して有意に低い細菌汚染率につながった(RR 0.29、95%CI 0.09 ~ 0.95)。同定された細菌の大部分は皮膚の正常細菌叢であった。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(meticillin-resistant Staphylococcus aureus)は同定されず、メチシリン感受性黄色ブドウ球菌(meticillin-sensitive Staphylococcus aureus)の低密度のコロニーのみが同定された。

結論
整形外科診療所において使用される電子タブレットは、ルーチンの清掃が実施されない場合は細菌が定着している。UV 照射または殺菌ワイプのいずれかのルーチンの使用は、この細菌負荷を有意に減少させる。潜在的な病原体への曝露を最小化するため、医療提供者は各患者対応の間にタブレットのルーチンの清掃を実施すべきである。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
臨床で使用される電子タブレットデバイスの表面の汚染と清掃による除去について検討した論文である。近年、病棟でタブレットが使用されることが増加してきており、簡便な方法と考えられる消毒薬を含有したワイプや紫外線照射が役立つことは、本論文でも考察されているように、定期的な清掃の実施のための有用なエビデンスになると思われた。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.