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季節性インフルエンザウイルスの迅速診断とインフルエンザ病棟の入院患者のコホーティング:転帰の前向き分析

Rapid diagnosis of seasonal influenza virus and cohorting of hospitalized patients on an influenza ward: a prospective analysis of outcomes

B. O’Kelly*, A. Conway, C. McNally, S. McConkey, A. Kelly, E. de Barra
*Beaumont Hospital, Ireland

Journal of Hospital Infection (2020) 105, 509-517

背景
2017 年から 2018 年のインフルエンザシーズンは、それまでの数年と比較して負担が大きかった。季節性インフルエンザの患者の管理については十分に記述されていない。

目的
インフルエンザ専用病棟のインフルエンザ患者の管理が抗菌薬の使用と期間、入院期間(LOS)に与える影響を評価すること。

方法
2018 年 1 月 1 日から 2 月 28 日まで前向きコホート研究を実施した。救急部でインフルエンザと診断された患者は、感染症科または総合内科の管理下で 35 床のインフルエンザ病棟にコホーティングされた。収容人数が最大の時は、他の病棟で他科による管理を受けた患者もいた。

結果
91 例の患者が救急部からインフルエンザ病棟に入院し(感染症科 64 例、総合内科 27 例)、そのうち 38 例の患者はインフルエンザ A 型であった。感染症科によって管理された患者はほとんどの場合、総合内科によって管理された患者よりも早く経口抗菌薬に切り替えられた(中央値 3 日 vs 5 日、P = 0.049)。抗菌薬の使用期間は感染症科によって管理された患者のほうが総合内科によって管理された患者よりも短かった(中央値 7 日 vs 9 日、P = 0.016)。感染症科によって管理されたインフルエンザ病棟の患者の LOS は、非インフルエンザ病棟のインフルエンザ患者よりも短かった(中央値 5 日 vs 9 日、P = 0.007)。インフルエンザ病棟の患者の LOS は、感染症科によって管理された場合と総合内科によって管理された場合で有意差は認められなかった(中央値 5 日 vs 7 日、P = 0.30)。

結論
インフルエンザ病棟で感染症科によって管理されたインフルエンザ患者は、総合内科によって管理された患者と比較して静注および全体の抗菌薬の使用期間が短く、非インフルエンザ病棟のインフルエンザ患者と比較して LOS が短かった。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
タイトルが分かりにくいが、インフルエンザで入院した患者を感染症の専門家が診療した場合と一般内科が診療した場合の抗菌薬の使用量や入院期間の違いを評価した研究である。これらのパラメーターは概ね感染症専門家が診療した方が良好であった。可能であればそれが「なぜ」なのか一歩踏み込んで欲しいところである。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.