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オランダでの慢性創傷における溶血性アルカノバクテリア(Arcanobacterium haemolyticum)のアウトブレイク

Outbreak of Arcanobacterium haemolyticum in chronic wounds in The Netherlands

M.J. Bruins*, S.V. de Vries-van Rossum, R. Huiskes-Roerink, J.A. Wallinga, M. Waindrich, K. Creemers, J. Oskam, G.J.H.M. Ruijs, S.B. Debast, G.H.J. Wagenvoort
*Isala, Laboratory of Clinical Microbiology and Infectious Diseases, The Netherlands

Journal of Hospital Infection (2020) 105, 691-697

緒言
加齢と糖尿病や血管障害といった併存疾患は慢性創傷の発生率上昇に関与している。オランダの創傷専門施設に来院する患者の中で、2016 年の初めから慢性創傷培養における溶血性アルカノバクテリア(Arcanobacterium haemolyticum)の著しい増加が認められた。

目的
慢性創傷から培養された A. haemolyticum のアウトブレイクの調査を報告し、実行された感染予防策について述べること。

方法
合計で 50 の A. haemolyticum の分離株が分子タイピングのために標準検査施設へ送られた。医療従事者、環境および創傷治療に使用された物品から細菌培養と A. haemolyticum の PCR のためのサンプルを採取した。感染予防策は、教育、より良い無菌的な創傷治療の条件、衛生的な予防策を含むバンドルアプローチの中で実行された。在宅治療を受けるすべての患者において、感染予防策の実行前後に A. haemolyticum の検査の 2 回のスクリーニングラウンドを実施した。

結果
コアゲノム multi-locus sequence typing により、創傷治療を受けた患者由来の A. haemolyticum の分離株は同一であることが確認された。培養によって明確なアウトブレイクの原因を特定することはできなかった。しかし、2 名の看護師が複数の患者で使用した 3 つの鉗子は PCR により A. haemolyticum 陽性であることが確認された。感染予防策の実行前後の 2 回のスクリーニングラウンドにおいて、A. haemolyticum 陽性の患者の割合は 20%(99 例中 20 例)から 3%(104 例中 3 例)へ有意に減少した。その後、新たな症例は発生しなかった。

結論
この A. haemolyticum の最初のアウトブレイクは、汚染された器具の再利用によって引き起こされた。改善された感染予防策の実行と関与するすべての従事者の再教育によってアウトブレイクは制御された。現在のケア移行のトレンドに伴い、感染制御は主要な関心事の 1 つであるに違いない。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
溶血性アルカノバクテリアによるアウトブレイクは、汚染された器具の再使用が原因だった、という顛末である。病院では起きにくいことと思われるが、決めつけずに丁寧に調べることが大切だと思われた。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.