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カルバペネム非感受性腸内細菌目細菌検出率において、病院の抗菌薬使用が及ぼす耐性機序別にみた影響:時系列分析

The influence of hospital antimicrobial use on carbapenem-non-susceptible Enterobacterales incidence rates according to their mechanism of resistance: a time-series analysis

E. Ortiz-Brizuela*, Y. Caro-Vega, M. Bobadilla-del-Valle, F. Leal-Vega, E. Criollo-Mora, B.A. López Luis, V. Esteban-Kenel, E. Torres-Veintimilla, A. Galindo-Fraga, A. Olivas-Martínez, E. Tovar-Calderón, P. Torres- González, J. Sifuentes-Osornio, A. Ponce-de-León
*Instituto Nacional de Ciencias Médicas y Nutrición Salvador Zubirán, Mexico

Journal of Hospital Infection (2020) 105, 757-765

背景
カルバペネム非感受性腸内細菌目細菌(CNSE)は、大きく分けてカルバペネマーゼを産生するもの(カルバペネム産生腸内細菌目細菌[CPE])と、それ以外の耐性機序を有するもの(非カルバペネム産生 CNSE[NCP-CNSE])に分類できる。

目的
耐性機序別に見た CNSE の院内検出率の予測因子を明らかにすること。

方法
時系列分析(2013 年 7 月から 2018 年12 月)を行って、病院での抗菌薬使用および手指衛生遵守率と、CNSE 検出率との時間的関連を評価した。

結果
合計で、重複のない腸内細菌目細菌分離株 20,641 株が同定され、2.2%は CNSE であった。これらのうち、48.1% が CPE、51.9% が NCP-CNSE であった。CPE のうち、78.3%は遺伝子 blaOXA-232 を保有していた。伝達機能モデルが、CNSE、CPE、および OXA-232 CPE において同定され、これらによってそれぞれ変異の 20.8%、19.3%、および 24.2%が説明された。CNSE モデルおよび CPE モデルによれば、タゾバクタム・ピペラシリン使用の 100 患者日 あたり1 日規定用量 1 単位の増加ごとに、10,000 患者日あたり CNSE 症例 0.69 および CPE 症例 0.49 の増加に至るとされた。OXA-232 CPE モデルでは、タゾバクタム・ピペラシリン使用の 100 患者日 あたり1 日規定用量1 単位の増加ごとに、OXA-232 CPE 症例の10,000 患者日あたり 0.43 の増加に至ると推定された。伝達機能モデルは NCP-CNSE では同定されず、手指衛生遵守率と CNSE 検出率との間にも関連はなかった。

結論
タゾバクタム・ピペラシリンの使用は、CPE 院内検出率と時間的に関連し、その関連のほとんどは OXA-232 CPE に対する影響によって説明される。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
カルバペネム系薬の使用がカルバペネム耐性腸内細菌目細菌の増加につながることはしばしば示されているが、本研究ではカルバペネム系薬と同様のスペクトラムを持つタゾバクタム・ピペラシリンの使用でもカルバペネム耐性腸内細菌目細菌、中でもカルバパネマーゼを産生する腸内細菌目細菌が増加することを示している。

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.