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【英国HPWRトピックス】2008年8月15日 Volume2 No.33より

Current News

■『サルモネラ・アゴナPT39:英国、アイルランドにて増加中の新種のサルモネラ 株(最新情報)』

S. Agona PT39: increase in new salmonella strain in UK and Ireland 窶・an update

サルモネラ・アゴナPT39のアウトブレイクに関する調査が引き続き行われおり、8月14日時点では119件の感染が確認されている。年齢範囲は生後3ヶ月から79歳までで、平均年齢は27歳となっており、そのうち56%は男性である。 発症者の一部は、疑いが持たれているアイルランドの食物製造工場で作られたサンドイッチを食べたと報告が出ており、現在それに対する裏付け調査が進んでいる。現在調理済みビーフ、チキン、ベーコンなどの製品などがリコール対象となっている。アイルランドの食糧安全庁は8月4日に「食の安全に関する緊急警告」を発令し、続く8日、11日には更新版が出されている。

■『MRSA菌血症データ公布』

Accelerated publication schedule for MRSA bacteraemia data

10月に予定されていた4-6月期のMRSA菌血症に関するデータの発行が9月18日に前倒しで出される事となった。HPAとDHは早い段階からMRSA菌血症とクロストリジウム・ディフィシルに関するデータの公布へ向けて動いている。DHとHPAでは、統計学的にも疫学的にも短い期間でのバリデーションでも十分な正確性が得られることに同意している。公布後も回顧的バリデーションによる矛盾点などはその次の公布に含まれる方向となっている。

■『英国・ウェールズにおけるPVL-SA感染分析と管理』

Diagnosis and management of PVL-SA infections in England and Wales 窶・an update

HPAはPanton-Valentine Leukocidin(PVL)を産生する黄色ブドウ球菌に関するガイドラインの最終版を発行した。 PVL-SA株は多くの場合皮膚や軟部組織に感染し、腫れ物や腫瘍の原因となる。少ない確率ではあるが肺炎や敗血症性関節炎、菌血症などの重大な病気につながる場合もある。 ガイダンスでは微生物学試験やスクリーニング、ケース管理またはプライマリケアにおけるヘルスケアワーカーやGP、労働衛生局などのコミュニティに対しての情報などが含まれている。北米における各家庭や、学校、至近距離で接触のあるスポーツ(レスリング、アメリカンフットボール、ラグビーなど)、軍隊トレーニング、ジム、刑務所などの閉じられた環境におけるPVL-SA感染の経験に基づいた高リスクの認識なども提案している。 米国CDCは、"5C"(Contaminated items, Close contact, Crowding, Cleanliness, and Cuts)の予防策が必要であるとしている。 ガイダンスによると、PVL-SAは100年以上もの間皮膚と軟部組織感染の原因とされていた。1950年代と60年代の英国で、PVL-MSSA株が健康な人々や入院患者、ヘルスケアワーカー間で広まった。 現在PVL-MRSA株の高い感染性や、罹患率、死亡率の関連性を中心に調査を進めている。

原文pdf(英語)はこちら

情報元:HPA ( Health Protection Agency )


訳:藤川 聡 (モレーンコーポレーション)

ヘッドラインニュースでは、英国HPA(Health Protection Agency)が週間で発行する
"Health Protection Report"のトピックスを毎週紹介していきます。

英国保健保護局;
公衆衛生並びに労働安全衛生政策をはじめ感染、放射能、化学性物質に関する防御策情報を担当。
感染症のアウトブレイクや細菌 テロに対するアドバイスや対策方法を国民に提供する政府研究機関。