■『急性疾患治療、地域医療、そして社会的介護環境でのノロウィルスのアウトブレイク管理に対する新ガイドライン』
院内、他の地域医療や介護施設環境での嘔吐、下痢発生時の管理に関するレポートである本ガイドラインは、アウトブレイク管理手段がとられている中での、感染の広がりの防止と医療サービスの提供維持のバランスを達成することを目的とする。2010年7月に行われたDHワークショップより発展し、NHSも積極的に参加している。
* DH:Department of Health(英国保健医療省)
* NHS:National Health Service(国民保険サービス)
■『児童の溶血性尿毒症症候群のサーベイランス』
Surveillance of haemolytic uraemic syndrome in children
BPSUとHPAはイギリスとアイルランドで、協同で児童のHUS発生を明確にする研究を立ち上げており、臨床治療の発展、事例管理、そして疾病1年後の結果などの有益な情報を提供している。HUSは稀だが非常に危険であり、医療保障制度の届出疾患リスト(スケジュール1)に載っているが、更なる研究を必要としている。VTECへの全国的な監視システムに加え、イギリス、ウェールズ、北アイルランド、そしてアイルランドの臨床医によるHUS事例のレポートは今後のHUS予防へとつながると期待される。
* BPSU:British Paediatric Surveillance Unit
* HPA:Health Protection Agency(英国健康保険局)
* HUS:Haemolytic Uraemic Syndrome(溶血性尿毒症症候群)
* VTEC:Shiga-toxigenic Escherichia coli (志賀毒素産生大腸菌の同義語)
■『ヨーロッパの発疹性疾病事例:2011年10月までの進捗』
Measles cases in Europe: update to end-October 2011
第五回EMMOサーベイランス・レポートがECDCから発表された。新しいアウトブレイクは報告されていないが、1,000件以上の事例が発覚しており、2011年を通して30,200件となった。WHOのヨーロッパオフィスは疫学に関する概要書を10月に発表し、ヨーロッパ53カ国でとられている予防策及びアウトブレイクについてのレポートをしている。また、2011年10月までのイギリス及びウェールズでの発疹性疾病事例の以下表・グラフが発表されている。
イギリスとウェールズでの地域・月ごとの発疹性疾病事例の表
イギリスとウェールズでの地域・年齢ごとの発疹性疾病事例の表
イギリスとウェールズでの発症月ごとの発疹性疾病事例のグラフ
* EMMO:European Monthly Measles Monitoring
* ECDC:European Centre for Disease Prevention and Control(欧州疾病対策センター)