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vol.01-05 【結果考察】 院内感染に対する認知率・経路・興味

【院内感染認知率】結果考察

「院内感染」の言葉認知で、若年齢層でやや認知が少ない傾向があったのは、高年齢層に比べて新聞購読率が低いことが、理由のひとつとして考えられます。例えば、日刊ベリタ2005年5月9日掲載記事によりますと、米国の若年者は、「新聞を読んでいるという成人年齢層の割合は、60歳以上が60%と最大だが、年齢が下るにつれて減少。18歳~29歳は23%と一番低くなっている」と載せています。おそらく日本でも同様で、若年齢層は携帯電話やインターネットなど別の方法で情報を収集していると考えられます。(Q2「院内感染」認知経路の結果参照)

もうひとつ考えられる事としては、年代によって、病院へ行く頻度や、かかる病気が違うことがあげられます。厚生労働省の統計資料の中の2004年:性・年齢階級別に見た通院者率(人口千対)の上位5疾病名が書かれています。これを見ると45才から男女とも病院へ行く主病名が、いきなり生活習慣病に変わります。( 45才迄は、歯科やアレルギー、腰痛が多いのに比べて、45才からは高血圧・糖尿病・高脂血症が上位を占めます)つまり、高年齢層は定期的に病院へ行き、「院内感染」について見聞きするチャンスに恵まれていると推察できます。

【院内感染認知経路】結果考察

「医療従事者から聞いた」ということは、よく言えば説明ができている、と捉えることができます。(わるく言うと院内感染が起きている?)

認知経路の質問の“その他”の書き込み欄に「病院で風邪をうつされる」「スリッパで水虫をうつされる」などがありました。病院への不信感や誤った情報からの解釈によるものと考えます。感染症も情報も、どんな経路で、どのように情報が伝わるかが大切です。それによって、病院のイメージは変わってしまいます。だからこそ、感染症の説明・理解を得る努力は必要と思われます。

【興味をもっている「院内感染」の疾病】結果考察

「C型肝炎」が1位となっているのは、昨年のフィビリノゲンの厚生労働省の情報公開やフジテレビの特集も影響していると考えられます。また、感染者の家族の会も結成され、現在司法で動いています。年代によっては、予防接種の注射器や針が、シングルユースでない時代があったと言う情報を得て、しかも自分自身に関係のある年代と言うことも、興味関心度の差を表していると思われます。

「インフルエンザ」もH51鳥インフルエンザのメディア報道がインパクトを与えていると推察されます。鳥インフルエンザを含む呼吸器感染症に関する予防策の指針を含めたプログラムの成果と言えるかもしれません。(厚生労働省の予測通りではないでしょうか?)また、テレビなどでの特集や定期的な情報提供により、どんどん街中や電車の中では、マスク装着の方々も目につきましたし。「タミフル」という言葉も新聞によく出ました・・・

結核については、若年齢層の興味関心も高い状況があります。若年層に結核の知識が高まったことが推察されます。学校検診や市町村からの啓発ポスターなど教育を受けるチャンスのある年齢である特徴かも知れません。厚生労働省のねらい通りという感じがします。
また、エリア別では北海道で結核の興味関心が高い状況になっています。医療従事者の視点からは文句無く、京阪神→大阪→南大阪が結核に関する意識・認識率の高さがあると思いますが、意外に北海道や東北が一般生活者の結核に対する興味が高い結果となっています。それだけ結核の意識・興味が高く、しっかり理解され、そして予防されているから北海道は発生率がおさえられている、とも考えられます。(次ページ参照)

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