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vol.09-10 【結果考察】 気になるポイントと期待度

【全体】

優先して対策をとりたい環境整備ポイントは、高い期待がありつつも、不安経験が多い項目

これまで取り上げた院内環境整備について、「気になったことがある」(「とても気になったことがある」+「まあ気になったことがある」)と「期待する」(「とても期待する」+「まあ期待する」)をまとめたところ、以下のような結果になりました。

患者さんの視点から、特に高い期待がありつつも、不安経験も多い整備ポイントは、対策を優先することが望ましいと思われます。特に過半数の方が「気になったことがある」かつ8割以上の方が「期待する」と回答した項目で、まだ未整備のポイントがありますか?治療に訪れる患者さんが不安を感じたり、患者さんの不信感を招くような環境がないか、いま一度院内をチェックしてみてはいかがでしょう。

全ての項目が過半数をこえる高い期待が寄せられています。「気になる」ランキングで、そこまで順位は高くないポイントであったとしても、患者さんの気持ちとしては、『目に付かないし、いつも気になるわけではないけれども、そういうところも院内感染対策はやって欲しい』という表れなのでしょう。

【不安経験者】

不安経験のある患者さんにとって、「院内の空気」は院内感染不安の大きな要因!

院内感染の不安経験が「よくあった」・「時々あった」と回答した方に限定して、「気になったことがある」(「とても気になったことがある」+「まあ気になったことがある」)と「期待する」(「とても期待する」+「まあ期待する」)をまとめたところ、以下のような結果になりました。

「自分は院内感染するのではないかと不安に思った経験がある」ほぼ全ての患者さん(95.8%)が、「待合室含め院内の空気」について期待をしているにもかかわらず、9割近くの方が「気になった」との不安経験をしています。

他にも「診察台等のシーツ類の衛生状態」「一般的医療用具の洗浄・消毒・減菌」「医師等の手洗い・消毒」「掃除が行き届いている」についても、不安経験のあるほぼ全員の方(95%以上)が期待をしつつ、8割以上が気になった経験ありと回答しており、これらも注目すべきポイントと考えられます。

院内感染の不安を経験された方から、医療機関が信頼を取り戻すのは大変なことです。信頼回復には、これらの項目について見落としがないか、患者さんの満足できるレベルで適切に提供/維持できているか、客観的な判断が必要だと考えられます。

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