医療機関が「感染率を公表すること」に対する期待度の高さ
患者さんに、医療機関が院内感染に対する取り組みを告知することについてそれぞれ期待度を答えてもらったところ、「院内感染による感染率を広く社会に公表すること」への期待が昨年に引き続き、大変高いことがわかりました。
期待が大きかったものランキング | TOTAL | 男性 | 女性 | |
---|---|---|---|---|
1位 | 院内感染による感染率を広く社会に公表すること | 86.6% | 84.6% | 88.6% |
2位 | 治療時使用器具等の再生・使用方法を説明すること |
77.3% | 75.0% | 79.3% |
3位 | 感染対策に関する専門家を配置すること |
77.2% | 74.9% | 79.4% |
4位 | 院内感染対策への取り組みをHP等で告知すること | 76.9% | 73.6% | 80.0% |
5位 | 治療時感染対策についてパンフレット等で説明すること | 76.7% | 73.2% | 79.9% |
参考:2006年度の「感染率を公表すること」に対する期待度の高さに関する結果考察
感染率だけではなく、「治療時に、使用器具などの説明や感染防止対策についての説明」「専門家配置」「HPやポスターでの告知」についても順位の変動はありますが、期待度としての数値には大きな変動は見られません。また、「治療時感染対策についてパンフレット等で説明すること」については昨年・今年とも第5位ですが、それでも8割近くの方が期待していることに変わりはなく、院内感染に対する取り組みの告知には高い期待が寄せられていることがわかります。
院内感染の不安経験がある方と女性の期待度が高いという傾向も、これまでの特集で取り上げてきた結果と同様です。医療機関においては、これらの結果を踏まえ、感染率やその他の取り組みについて公表するような、風通しの良さを求める患者さんの気持ちに応えて行かなくてはなりません。