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病院の水道設備から出現した Elizabethkingia anophelis(エリザベトキンギア・アノフェリス)の優勢株が呼吸器ケアセンターにおいて 3 年間のアウトブレイクを引き起こした

A dominant strain of Elizabethkingia anophelis emerged from a hospital water system to cause a thre-year outbreak in a respiratory care center

Y-L. Lee*, K-M. Liu, H-L. Chang, J-S. Lin, F-Y. Kung, C-M. Ho, K-H. Lin, Y-T. Chen
*Changhua Christian Hospital, Taiwan

Journal of Hospital Infection (2021) 108, 43-51

背景
Elizabethkingia 属菌は至る所に存在する細菌であるが、ヒト感染症を引き起こすことはまれである。2015 年から 2018 年に台湾の 3 次病院 1 施設の呼吸器ケアセンターにおいて Elizabethkingia anophelis(エリザベトキンギア・アノフェリス)菌血症のアウトブレイク 1 件が認められた。

方法
アウトブレイク調査のために臨床および環境分離株を採取した。伝播の機序を明らかにするため、パルスフィールド・ゲル電気泳動法(PFGE)および全ゲノムシークエンシングを実施した。

結果
3 年間のアウトブレイクは 26 例の E. anophelis 菌血症患者を含み、発生率は 2010 年から 2014 年までと比較して本アウトブレイク期間中に有意に上昇した(P < 0.05)。PFGE 解析によると、アウトブレイク期間中の 26 の臨床分離株はすべて 1 つのクラスターに属していた。対照的に、過去の比較株において PFGE パターンは不均一であった。病院の水道水は Elizabethkingia 属菌によって重度に汚染されており(18/34、52.9%)、そのうち 5 株の E. anophelis はアウトブレイククラスターに属していた(5/18、27.8%)。無生物表面の調査に関しては、栄養管およびバッグの 2 カ所と痰吸引レギュレーターの 2 カ所を含む 3.4%(4/117)の場所で E. anophelis の良好な増殖が明らかになった。4 つの分離株はすべてアウトブレイククローンに属していた。全ゲノムシークエンシング解析によると、アウトブレイク株は現在世界的に知られている E. anophelis 株と明白な関連性はなかった。その後、水源管理および環境消毒を目的とした具体的な感染制御戦略を実行し、本アウトブレイクは 2018 年半ばに終息した。

結論
3 年間のアウトブレイクより E. anophelis の特定菌株が同定された。優勢および院内伝播の機序の解明は、対応する感染制御策の開発とアウトブレイク制御に不可欠である。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント
なし

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Reproduced from the Journal of Healthcare Infection, Volume 91, © 2015 The Healthcare Infection Society, with permission from Elsevier.
Although the translation was carried out with the permission of Elsevier, the translation has not been reviewed by Elsevier prior to posting online.